第三の鍵

key
鍵を渡す前に少しやってもらうことがある
よいかな?

 

イメージしてもらいたい
いまあなたが部屋にいるとして
目の前に私が座っている

テーブルを挟んでいる
互いに向き合ってイスに腰掛けている

あなたの視界の中に
私があり
テーブルがあり
イスがある

部屋の壁もみえる
その視界の中心に私が座っている

静かな部屋だ
窓から光が差し込んでいる
私はあなたの方をまっすぐ見ている

 

 

さて、あなたはどこにいるのかね

 

 

その呆気に取られた感じを覚えておきなさい
理由を探ろうとしてはいけない

 

どこにもいない人

このようにイメージから
世界を眺めてみると
真実が浮かび上がる
この真実があなたを解放させる

これが今回渡す【呆気の鍵】だ

あなたがこれまで何千何万と見た夢の中で
唯一登場しない人物があなただ
夢の中であなたは自分を見つけることができないし
イメージの中でも自分を見つけることはできない

だが現実世界はマインドの世界ゆえに
この真実が掻き消されてしまう
目の前にそれはあるのにね
あなたはいつも騙されてしまう

だからイメージを使う
イメージや夢は
それ自体をマインドが投写するために
投写中は自意識までパワーが渡らない

 

マインドの限界

つまり空想と思考は同時に動作しないのだ
試しにやってごらん

見たくない上司の顔でもいいし
将来の不安でもいい
何かネガティブなこと
思い浮かべれば浮かべるほど
気持ちが重くなっていく

だがね、浮かべた瞬間は無心なのだよ
心にスペースができている
そして浮かんだ映像を見て
そのスペースにネガティブがわき出す

なにが起こっているのかといえば
ヴィジョンを浮かべるとき、
浮かべることだけに意識が向いているからだ

その間、心は消える
つまり心に詰まっているものが一瞬なくなる

あなたが物思いに耽るのは
その軽さを感じたいからだ
だが心の空いたスペースには必ず何かが流れ込む
それがあなたを急かす原因となったり
ポジティブやネガティブな心境を起こしてしまう

だからよくある瞑想法として
「自分を自分の中で探す」というものがある
ボーディダルマの教えのひとつだ
あなたが探し続ける限り
「自分」は絶対に見つからない

だが探していないとき
例えば誰かと会話をしているとき
あなたは自分が会話をしているように感じている
つまり「自分」がいる

だが再び「自分」を探すと見つからない

このトリック──

 

喜びながら悲しむことはできない

つまりマインドはシングルタスクだ
どれだけの天才であろうと
人間ができることは常にひとつ
それが何を意味するのか

常に「いま」しかないということだよ

マインドですら「いま」その瞬間に
発生することしかできない
「いま」とは究極の一枚絵なのだよ
同時に何かを想起させることは不可能なのだ
マインドが絶望を脳裏に投影してから
あなたの心にネガティブが生まれるには
タイムラグがある
つまり次のコマが必要なのだ

あなたが最高にポジティブになりながら
絶望的にネガティブになることが不可能なように
マインドはいつもひとつのことしか提供できない

ポジティブだったのに
気が付いたらネガティブになっていたら
それはそのようにコマが入れ替わっただけだ
瞬間を見ればどちらかが表示されていたはずだ
決して同時には起こらない

冒頭の質問

「さて、あなたはどこにいるのかね」

その瞬間、あなたは心が空になっていた
一瞬呆気に取られていた
ヴィジョンの投影作業のため
マインドが不在だったからだ

だけどもすぐにマインドは戻ってくる
こりゃいけないと
心を何かで満たそうとする

「‥でもよく考えたらこうだし」
「‥え?どういうこと?」
「‥自分さんの顔知らないし」

などお馴染みの思考がざわめき出す

そういう声が騒ぎ出す直前にあったもの、
それがスペースだ

そのスペースの扉を開くのが今回の鍵となる

 

世界という呪縛を見破る鍵

この鍵はひとつ上の次元のドアを開く
悩みに囚われてしまい
身動きが取れないとき
その呪縛から解放してくれる

悩むあなたはどこにもおらず
そこには
ただその光景が起こっているだけなのだ

鍵の使い方はこうだよ

いまそこで視界や音など周囲の気配を感じながら
このように自分に問いかけなさい

「私はどこだ?」
「どこだ??」
「どこにいる?」

あなたの心が屁理屈をこね出す直前、
一瞬、心に隙間ができる
先ほどの呆気に取られたような感覚だ

それがドアの開放だ
だがすぐに閉まってしまう
なるべく長時間、
扉を開いておけるようにしなさい

ある程度修練すると
問いかけの直後にぐいーっと
正面に引き寄せられる感覚がある
まさにあなたは消え
そのシーンに溶ける

大体のところまでは体感がある
だが意識が溶け出すと
体が軽くなるのを最後に記憶が飛ぶ
最初のうちは1秒にも満たない
それが扉の開いている状態だ

その後はあとで思い出すことしかできなくなる
実はあなたが日頃
経験していることなのだがね
あなたがそれを覚えていないだけだ

それを自主的にやる
つまり自己とは幻だったということを
見破るのだよ

この鍵はあなたが鍵自体を
忘れているときほど有効だ

だからランダムで何かに表示できるようにするか
どこかに書き置いておくなど
工夫をすればよいだろう

普段身につけるアクセサリーに刻むのも
良いかもしれない

「私はどこだ?」だ

あなたが呆気に取られるならば
言葉は何でも構わないが
このような文章を目の前にして
あなたはどこにいるのかね

 

 

それでいい

 

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