すべて消えていくのは最初から何もなかったから

何もかもが消えていく
消え行くことが摂理なり

あなたは消えていくことに恐れる
何かが失われていくこと
お金や親しい人、所有物など
消えてしまわないように抵抗する

だがすべては消える
これはどういうことだろう

消えることが本来の性質なのであれば
最初からそれはなかったということだ

可愛いペット
それはあなたが「可愛い」を感じるその現象
目の前のペットは存在しない
あるのはあなたの気持ち
彼はあなたなのだ
彼はいない

何かを手にする
当然手にする前はそこにない
だが手にしたものはいずれ消えていく
本当に手にしていたのか

何が起こっているのだろう
まるで「消えていくこと」を
見せられているみたいだ

何もかもが消えていく

消えるもなにも
最初からそこにはなかった

あったのは
あなたの心
あなたの心だけがあった

親しい人を亡くす
あなたは墓前でふと思う
「一体どこへ行ってしまったのだろう」
確かにすぐ側で笑っていたのに
いまは探しても見つからない
どこにもいない
本当にいたのかすらもわからなくなる
何かが変だ
出会う前と亡くした後
残されたのは思い出の欠片
それすらも残像であり
いずれ消えていく

あの人はいなかった
あの頃、私は心だけを感じていたのだ

あなたの世界のすべては
あなたの心

何もかもが消えていく
それでいい
恐れなくていい
最初から何もないのだから

墓前の線香は消えていく
花は枯れていく

 


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  1. 色即みっちゃん より:

    悲しみは何時しか薄くなる…。

    どんなに愛しい人を亡くしてもね…。

    肉体は消え失せ
    いずれ煙となり、この世を去る…。

    悲しいね…。

    切ないね…。

    だけどね…。

    死とは、ある意味では救いなんだよ…。

    それを、理解できないのは否定しないけどね…。

    肉体が消えても絶対に無くならないものがある…。

    それが愛だよ…。

    • -自分- 涅槃 より:

      色即みっちゃんさん

      そう、死と愛は同じものだよ
      すべてが過ぎていく中で
      死だけが常に在り
      死を覗くとき
      そこに愛の空間が広がっている

  2. Wizkids より:

    亡くした息子が帰ってきた。
    とてもとても愛している。ずっといつまでも抱きしめていたい。
    だからもうこれ以上失うのが恐かった。
    かわいい子供たち。

    かわいい妻、歳をとったって心は若い頃から何も変わっていない。
    苦労もずっと共にしてきた。
    自分のことは全て分かってくれている。
    いつかはいなくなってしまうことが分かっていても、失いたくない。

    物やお金など何も要らない、ただ彼らを守りたかった。この愛を終わらせたくなかった。

    最初からなかったということが認められない。
    私の中には深い深い愛があった。
    この世界の中で一番優しいのだと信じていたのに、世界はそれを見せてはくれなかった。

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