耳で歩く瞑想

音を観る瞑想よりも
気軽にエゴを落とす技法を伝える
これは街の中にいるときに特に有効だ

日頃のあなたは視覚に頼りすぎている
選んだり、判断したり
あらゆる思考を目で行っている
ゆえに目は正しい働きをしていない

何かを見た瞬間にマインドが働き出す
つまりあなたの目は何も見えておらず
心という薄暗い牢獄が映っているだけである

では正しく世界を観るには
どうすれば良いか

それは何もしないこと

目は対象にフォーカスする
それは攻撃的なものであり
あなたから発せられるもの

だからそれをやめる
あなたは何もしない
つまり受け取る側に徹するのだ

そこで耳を本来の役割へ蘇らせよう
耳は受動的な器官だ
目のように何かを求めたり
訴えかけるようなことはしない
ただそこに在り
路上のマンホールの如く
いまこの瞬間を常に感じている

目のように、そこにあるものに対してまで
未来や過去を解釈するという
ナンセンスには落ちない
耳には必ずリアルタイムな接触がある

 

耳で観る

他人の目が気になったり
レジ待ちでイライラしたりなど
人混みで落ち着かないならば
マインドの罠に落ちている

網膜に映った単なる光景を
なぜ気にする必要がある?
つまりあなたは
思考を見ているということだ

セクシーな異性やら
美しい芸術を前にしながら
牢獄の壁に向かって
ひとりブツブツと話している

だから耳を使おう
周囲の音の中に入りなさい
音はいつもあなたを包み込んでいる
その中に入るのだ

聴力の善し悪しは関係ない
鼓膜に意識を向け
自分を包んでいるその中に入るのだよ

  1. 周囲の音の中に入る
  2. 音のプールに深く包まれる

すると目は思考をやめる
荒れ狂っていた心の嵐は消える
視界はそこに広がっているのに
いつものお馴染みのナレーションが
起こらない

そのまま続けなさい
この瞑想が深くなるにつれ
あなたは「耳」だけを使って
歩くことができるようになる
耳だけで色を感じ取ることや
耳だけで触れることもできる

さらには
目で見ることのできなかったものが
見えるようになる

風や温度、重さ、固さ、
そういったものが耳でわかるようになる

音は空気に波を起こして伝わる
つまり音と空気はイコールであり
その正体はプラーナ(気)だ

私たちを取り巻く循環エネルギーは
波動そのものといえる

アルファ波やシータ波などが
脳波と同調することで
人は眠くなったり、リラックスしたり
気分が爽快になる

だから音の中に入るとき
あなたは地球の多大なエネルギーを
享受している状態となる

本来ずっとそうだったのだ
だがマインドが自己防衛に拘るあまり
目がジャックされた

街の中で「いま自意識過剰だな」
と感じたら音の中に入りなさい
不思議なパワーを実感するはずだ

耳だけを頼りに歩きなさい
あなたのスピリチュアリティは
より研ぎ澄まされるだろう

 


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  1. 困ったさん より:

    先ほどまで公園を散歩してました。最近、私の街並みは駅前開発でそちらに人が集中し少し離れるとさびれてるとはいえ静かです。変わった街並みと昆虫と公園で遊ぶ親子を微笑ましく見て帰ってきました。

    私の家の近くの神社が改装いたしました。綺麗になりました。全く知らず憑き物を落とすつもりでたまに参拝しにいってたのですが…。産土神(うぶすながみ)神社であり牛頭天皇および大宮天王祠の別称をもつ素盞鳴尊(すさのおのみこと)玉依姫命(たまよりひめを祭る神社とはじめて改装して綺麗になってから知りました。それまでどこの神様かよくわかっていなかった。

    金星、小学生ごろからソロバン塾が嫌でサボって家で寝てる時も近世には見られてるように西側の窓から光ってましたが向かいに高層マンションが建ってから気にならなくなり、又、最近は宇宙開発で火星の話題しかきかなかったので金星なんて気にしなかったけど今日、wikiで調べて対だったと解りました。

    散歩してきこえたのは静寂と共にカラスの鳴き声。カラスもコウモリも生き物は皆、好きだけどスズメの鳴き声が少なくなったのは寂しいです。公園では静かでバラや緑や藤の木が綺麗で、ただ飛行機の音が昔と変わらず聞こえてきた。帰りにスーパーによりましたがやはり混んでてレジ街ちでイラついたので耳に注目してみたいと思います。

  2. レイ より:

    最近、よく読ませていただいています。
    耳に意識をおいて生活すると、心が落ち着く感じ、満たされた感じがしますが、
    目が見えなくなる感じがして、歩くこともままならなくなります。
    続けてみたいなと思います。

    • -自分- 涅槃 より:

      レイさん

      >目が見えなくなる感じがして、
      >歩くこともままならなくなります。

      それだけ目が思考に囚われていたということだ

      目を本来の機能に戻すまで
      しばらく時間がかかる

      ゆっくりでいいから
      慣れていきなさい

      いずれ真の世界が見えるようになる

  3. なつき より:

    自分さん

    こんばんは。
    私も、目を開いていても、閉じていても
    目の辺りにいつも意識があり
    熱さも感じ、意識がここから離れないと
    最近 思っていました。

    耳の方は、音を意識する習慣もなく
    人のお話を聴く時も
    集中がすぐ途切れるので
    今日のお話はとても興味深かったです。

    自意識過剰になっている時も
    目の辺りに意識があるのが
    よくわかります。

    目だけを頼りに歩くのは
    周囲を見張って不安がいっぱいな
    イメージがありますが

    耳だけを頼りに歩くというのは
    安心感に包まれている人のような
    イメージがしますね。

    実践したいと思います。
    耳を頼りにするのは
    未知の世界なので
    楽しみです。

    有り難うございます。

    • -自分- 涅槃 より:

      なつきさん

      他者と一緒にいるとき
      何か話さないと間が持たない、
      そういう人は多い

      もしビデオなりに
      その光景を撮っていたらわかるが
      後で観てみれば非常に不自然に映っている

      まるで何かの暗示にかかったような
      何かの演技をしているような、ね

      相手のことをまるで観ていないのだ
      「焦り」とは
      まさに思考のゲームであり
      他者を前にして、
      ずっと自問自答を続ける格好となる

      他者と関わるとき
      目ではなく耳に意識を置くと
      それまでの「求める姿勢」が一転し
      「受け取る」という位置に変わる

      相手の話声の中に入っていく感じが起こり
      その時のあなたの姿はナチュラルだ

      目は、いつも恐怖を抱えている
      自ら作り出したものに怯え
      それと戦うはめになる

      続けなさい
      ここに書いた以上のことを
      学ぶだろう

  4. より:

    ただシンプルに、
    “されようとする”ものが “している”ということに気がつきます。
    ありがとうございます!

    • -自分- 涅槃 より:

      竹さん

      そう、たとえば耳に意識が向くと
      他者から発せられる話が
      それまでと違う質になる

      これまでは
      相手が話すひと言ごとに
      自分の主張が起こり続けて聞いていた
      つまり、相手の話よりも
      自分の心の声を聞いていたのだ

      だが、相手の話す内容よりも
      その声の中に入っていくことになる
      言葉、というのは思考のエサだ
      だが肉体的な感覚で何かに接するとき
      あなたは言葉を捨てる

      相手の話の内容に引っ張られなくなる
      どんどん声の中に入っていく

      それはつまり
      あなたの伝えた通り、
      聞いているものが聞かれているものなのだ

      ゼロが起こる

  5. なつき より:

    自分さん

    こんばんは。
    お返事 有り難うございます。
    耳に意識を置くこと
    意識して続けていこうと思います!

    • -自分- 涅槃 より:

      なつきさん

      耳は受動的な器官だから
      女性的であるともいえる

      この瞑想が深まるにつれ
      より女性としての本質で
      満たされるようになる

      それが本来あるべき姿だ
      つまり常に幸福に包まれるようになる

      ゆっくりでいいから
      続けてみなさい

  6. なつき より:

    自分さん

    有り難うございます。

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