気にしなければそれは起こらない

あなたは日頃
自分の体のなかにいると思っている

だが目線を下ろして
腕や胴体や足を
“外から”眺めていることに
気づいてみよう

じっとそのまま眺めてみる

あなたは本当に
そのなかにいるのだろうか?

また視覚だけではなく
冷たいものに触れたときや
体の痛みやむず痒さなど
そうした「体の反応」も
本当は”外側から捉えている”ことに
気づいてみよう

頭部の感覚もそうだね

スーパーの買い物帰りに
重たいキャベツを
手にぶら下げているようなもの

頭痛も歯が痛いのも
体が感じていることではあるけども
その「体が感じている」ということを
己の意識の内側にみている

つまりあなたは体ではないということ
体はあなたの「なか」にある

口のなかの感触も
鼻がムズムズしてくしゃみをするときも
なんでもそうだ

あなたのなかで体は活動をしている

心臓や肺が動いていたり
手足が活動をしている

まずはそうして自分の体が
己の意識の内側にあることに
気づいてみることだ

 

1.

もう一度自分の体を眺めてみようか

あなたは腕や胴体や足を
己の”内側”に眺めている

あなたは体のなかにいるのではない

ではその意識状態のまま
周囲を眺めてみよう

空も太陽も街の人々も
自分の体と同様に
己の内側にあることがわかる

窓から差し込む光
ドアの閉まる音
香りや気温

家族との会話

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