自己管理の法(12)
私が何かを書くときはいつもフリーハンドだ
書き物を生業としている人々のように
何かを参照したりなどはしない
ただひたすらキーが打ち込まれるのを眺めている
だから本シリーズが長く続くことはわかっていた
それでも今回、
どうにかその主要部分へ到達することができたのだ
あなた方へ感謝する
「自己管理の法」のこれまでをまとめると
・現実世界と精神世界を両立させること
・あなたの心掛けで現実を柔らかくすること
・日頃抱えている面倒事を脳以外に任せること
こんな感じだね
まあこれまで11回も続いたがこの3行で済む話だ
「まとめ」とはそんなものだ
あなたが過酷に生きた詰まり詰まった人生も
最期のまとめは3行で収まる
人生というやつは面倒事が多すぎるのだよ
「支払いだ約束事だ」
「使いたいときにあれがない」
「仕事があるから歯医者に行けない」
そのような制限、ジレンマ
そんな前提の上であなたは暮らしている
だからそれらをパーフェクトにまとめること
わざわざ思い出さなくても、気にしなくても
ちゃんとクリアできている状態を仕組み化すること
それが前回までの話となる
幼少に帰ろう
執事とすれば格好が良いが
それは母親のようなものだ
あなたは朝起きて
学校に向かうことだけ考えていればいい
朝食も必要な学校の書類も
お母さんが用意してくれている
玄関の靴箱の上に置いといてくれる
歯磨き粉が切れることもないし
それを意識することもない
あなたは歯を磨くだけだ
だが大人になり自活生活が始まってから
何もかもうまくいかない
ストレス、鬱病、自傷、自殺
すべてのネガティブは
あなたの頭のオーバーロードから来ている
エゴはそれだけの責任を負えないのだよ
結果その肉体が背負うことになる
あなたが子どもの頃のように
母が身の回りの世話をしてくれていたら
あなたは「いま」に専念できる
学校に行くこと
友達と遊ぶこと
ただそれだけだ
同僚と話しているときに
洗濯物のことを気にする必要も無いし
家賃のことも考えなくていい
あなたが考えなくても生活は回っているからだ
忘れてしまったこと
だが現状はそうじゃない
大人のあなたはすべてを管理しなければならない
よくあるビジネス術の本では
もっと崇高な内容なのだろうが
そんなことはどうでもいい
私が重視するのは
あなたの側にお母さんがいるかどうかだ
あなたは子どものとき輝いていた
なぜならば「いま」にいたからだ
ジャングルジムに立ち向かい
砂場ですべてを創造した
だが物心が付き出したあたりから
それを忘れてしまう
お母さんがデパートで買ってきた服を着なくなる
お母さんが教えた考え方と反対のことをする
つまりあなたの中でエゴが支配を始め出した
それは何歳ぐらいかね
あなたが気付かない限り
その年齢から死ぬまでがエゴの支配下だ
それはもう「あなたの人生」じゃない
乗っ取られて奴隷になり果てた地獄の世界だ
そりゃ苦悩しかない
物心がつく前に苦悩はあったのかい?
物心とはカタチとマインドのこと
つまり制限の世界
あなたはもともと自由の国にいたのだ
だがいまはどうかね
どこに自由がある?
あなたは時代遅れといわれる服を着ず
世間で良いとされていることを良いとする
すべてはあなたの作り出した檻の中
だからあなたがそれをやめれば
すべての制限は崩壊するのだよ
マインドにスペースを与える
今回も前置きが長くなったが
以前も書いた通り
前置きがすべてだ
内容などどうでもいいのだよ
あなたがどう捉えているか
それが大切なのだ
その”くだらない内容”に入ろう
ライフハック、マインドハック
つまりあなたの現実を崩壊させる術だ
その有効性に使えるツールは紙とペンだ
いいかい、本質はこれだけだ
「あなたの頭の中を外に出す」
あらゆる自己管理術はページ数を稼ぐ為に
多くのことを盛り込んでいるが
この12文字
それだけで済む話なのだよ
日頃行うことも
その瞬間にひらいめいたアイデアも
今後取り組むべき流れも
すべてあなたの頭の外に出す
それだけであなたは自由人となる
本当か?と聞かれれば
もちろん本当だよと答えるよ
ただ便利な時代になったから
紙とペンを勧めるわけにはいかない
あなたにはコンピューターがある
スマートフォンなりパソコンなりね
それらはあなたの脳に変わる役割をしてくれる
サポートするツール
さて今回はEvernote
エバーノートと読む
スマホなりパソコンなりの
アプリケーションである
何かといえば
メモ帳のことだ
紙と違うのは柔軟な分類が出来て
様々な場所やデバイスから
同じメモが見られるというもの
私はこのEvernoteをいつも側に置いている
理由は言うまでもなく
頭をカラにできるからだ
例えばインスピレーションが起こる
たまたま読んだ雑誌に
楽しそうなイベント日時が載っている
すべて脳に留めずにEvernoteへスルーする
家に帰り風呂からあがり
書斎でMacを起動する
するとMacのEvernoteに
今日あらゆる場所で取った記録が表示されている
これがクラウドだ
私は2階建ての家で暮らしているが
各部屋にそれぞれMacがある
私が意識することなく
外でiPhoneで取ったメモがすべてのMacで表示される
何も持ち歩かない旅行先の旅館にパソコンがあれば
IDを入力するだけで私のメモが表示される
つまり私はどこに行こうが
何かを忘れることはない
だが私は何も覚えている必要はない
あなたはこの話を聞いて
「なんて不安な」そう感じるかもしれない
その心境こそがあなたを雁字搦めにしている
いいかい、私は常に何も記憶しない
あなたの宝物
私は記憶を捨てることにしている
記憶を捨てることにより
マインドの空いたスペースに
意識が何かを埋めるようになる
いつも伝えているように
意識は隙間を許さないからだ
そこで代替として埋められるものが
インスピレーションだ
それはあなたにとって最大級の宝物だ
あなたが生きていく上で最も価値のあるものだ
物質的、つまり外的な価値は単なるエゴの眼差し
だが内的な価値はあなたの本質となる
つまり幸せの源泉であり
世界創造の糧であり
あなたそのもののことである
考えみなさい
あなたが人生の岐路に立ったときのこと
その選択によりいまのあなたがある
この話で大事なのは「選択」じゃない
人生の節々でターニングポイントが訪れたことだ
なぜそれが起こる?
例えばあなたが悟りを開くこと
それもそれまでの人生からの分岐点だ
あなたに岐路が起こるとき
それはそれまでとの決別を意味する
つまりマインドに新しい風が吹いたときなのだよ
マインドにスペースを与えることで
毎日が新しく生まれ変わる
その方法は2つだ
「いま」に在るか
脳の負担を減らすかだ
前者はスピリチュアルだ
後者はリアリティだ
どちらを選ぶもあなた次第
簡単なのは後者ではないかね
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「いま」に在ることと脳の負担を減らすこと、この2つが方法としては別のものであるけれど、同じ効果がある?と書いていただいたことで疑問が解けました。ありがとうございます。
いまに在ることをやってみたら、その後何日間か楽しい気分で過ごせたのですが、もう一度あの感覚をと思ってもうまくいかなくなってしまい困っていました。
その後、自分さんが「自己管理の法」の中で部屋を片付けることと書き出すことを提唱されたので実践してみたところ気分がよくなったので、2つが方法として同じ、と今回の記事に書かれたことでうれしく感じました。
少し前までは病気で悩んでおり自殺を考えていたのですが、紙に書き出していると気分が軽くなり、関係があるのかわかりませんが病気も少し治った感じがあり、いい気分で過ごせています。
まとまりのない文章になってしまい申し訳ありません。こうしてインターネットに文章を書き込むことになるとは、少し前までの自分では考えられないことだったので、このような気分にさせていただきありがとうございました。
>>1080さん
あなたの話でひとつ欠けているものがある
うまくいったもいかないも
すべてあなたの意識の中であるという部分だ
このブログで書かれていることを「読んだ」も
あなたの世界の単なるイベントに過ぎない
そうした視点で世界を眺めてみなさい
高級車も欲しい物も憧れの人も
すべてあなたの中にあるのだよ
つまりすべてあなたのものだ
あなたは自分の部屋に持ち込んで
「自分の物」とするだろうが
あなたが認識している時点で
すべてあなたのものだ
その世界はあなたの庭
あなただけの世界なのだよ
私も本書も
あなたに属している
それを思考から理解してみなさい
ならばさらに深い部分へ到達できるだろう
遅くなりましたが、お返事ありがとうございます。
>あなたの話でひとつ欠けているものがある
うまくいったもいかないも
すべてあなたの意識の中であるという部分だ
ご指摘の通り、私は自分と他人で分けて考えるのが癖になっていると思います。
>私も本書も
あなたに属している
それを思考から理解してみなさい
この理解するというところが難しく感じてしまいます。というのも「理解すればいいことが起こる」のように期待してしまい、どうしたらいいのかと悩んでしまうからです。
以上のことも文章にした時点で別に悩んでいないと感じています。なのでなんだか質問というかただの感想を述べる文章になってしまい申し訳ないです。