本当にそこにあったもの

父親が子どもの前で
男らしいポーズをみせて笑い合っていた

そのお父さんは
家の外で何かに勝てる力など持っていない

彼の力なんて本当は頼りないものだ

だが子どもの前では
自信に満ちた姿をみせていた

そして子どもはその姿を誇らしく思っている

私もまた記憶を呼び覚ませば
懐かしい人と笑い合った光景が蘇る

私たちはそれぞれ口にはしないが
重すぎる荷物を背負っていた

明日の生活さえどうなるかわからない

でもそのときはそんなことは忘れて
幸せに笑っていた

 

だが”幻想”はどちらだろうか?

頼りにされた男らしさや
一瞬でも忘れることのできた安らぎなのか

それとも
そんな自信や安堵など
簡単に踏み潰されてしまう外の世界なのか

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