殺し屋の銃口
たとえば究極の例だけども
あなたが何かで大きな失敗をして
そのことで雇われた殺し屋に
銃を突きつけられている
そんな状況をイメージしてみよう
失敗するつもりはなかった
そうならないように真面目にやっていた
むしろその努力は雇い主のためでもあった
たしかに怒るのはわかる
一生かけても取り戻せない損害だからだ
だがそれでも
それぞれに責任はあるはずだ
ところが無慈悲にもヒットマンを送ってきて
いまにも引き金を引こうとしている
いかにも極悪面なその人相からは
これまでいろんなものを
奪ってきたことが見て取れる
つまり世界はその責任を一方的に
あなたに償わせようとしているわけだ
1
身動きも取れず
その殺し屋に命が終わらされるだけ
頑張ってやってきたのに
その報いがこれだ
さてこんな理不尽でしかない状況で
あなたはどんな態度でいるだろうか?
助かるには
その殺し屋に助けてもらうしかない
つまり命乞いをして
情けをかけてもらうということだ
もちろん命乞いをしなければ
そのまま終わる
2
あなたには支えなければならない家族や
果たせていない誰かとの約束や
やりたいことがまだたくさんあるとしようか
だから死にたくない
そんなの嫌だ
そんな思いが心を埋め尽くせば
あなたは自らの尊厳を捨ててでも
許しを乞おうとするだろう
それしか道はないのだから
理不尽さや憐れな自分を訴えて
助けてもらおうとするわけだ
じゃあそれでも「命乞いをしない」というのは
どういう心境なのだろう?
その選択をした己自身を
少しイメージしてみようか
Notes いまここ, 不幸をやめる, 人生, 奇跡, 生きる意味, 生き方, 自分自身, 自由
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