人生に遊びを

昔ながらのやり方では無駄が多いということで
最近は役所もデジタル化や一元管理に
変わってきた

マイナンバーカードなんかそうだね

そしてまた人生設計や
日頃の思考や感情までも
無駄を極限まで省いて超効率化するような
自己啓発本が売れていたりする

そのことを楽しめてるうちは
悪いものではないけども

ところがそうした効率化が行きすぎてしまうと
まさにその楽しむという気分さえ
“無駄なこと”として除外されるようになるわけだ

つまり思考も感情も
“無駄”を許すことができなくなり
そしてまた1ミリの隙間もない
ガッチリはまりこんだスケジュールを
生きてるようになる

機械に埋め込まれた歯車のように
ただ回転しているだけとなるわけだね

 

管理された人生

だがそれでも
普段から心が揺らいでるあなたにすれば
そんな全体との一体化には
安心感を覚えるかもしれない

余計なことを考えなくていいし
いわば無人運転の車みたいに
フルオートな人生に委ねておけばいいとね

ところがそのように「それっていいなあ」と
思えてる気持ちさえもが
歯車になったら消え去ることになる

そういう”余計な気持ち”こそが
超効率化の抹消対象であるからだ

だからたとえば趣味を持つことや
やってることに生きがいを感じたりすることは
“現実的”な生き方からすれば余計であり

子どもの頃からの宝物を「こんなものは無駄」と
奥さんに捨てられた旦那さんみたいに
1ミリの隙間すらも失わなければならない

 

一体化への代償

そしてもうひとつ厄介なことがある

その一体化している全体とやらに
あなたの調子を狂わそうとする何かが
現れたときだ

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