悪い夢から目を覚ます
少し前の手記(怒りを手放す)に
多くの反響が寄せられているので
補足を兼ねて書いておくよ
さて近所付き合いや出先の店でも
また最近なら
SNSなんかでもそうだろうけども
その時の感情に飲み込まれて
つい怒りをぶちまけてしまい
あとになって
「しまった」と後悔することがあるだろう
ところでその
「しまった」と思う理由はなんだろうか?
どんなことであれ
このようにまず「なぜそう感じるのか」を
心を深く掘り下げてみることが大事でね
今回の「しまった」の理由なら
出口のみえない迷路に迷い込んだことに
自らで気づいてしまうからにある
出口のみえない迷路
たとえば相手がその後
どのような態度に出てくるかわからない
報復してくるのか
それとももうあなたに関わりたくないと
譲歩してくるのか
あなたはそのどちらの対応も
用意して待っていなければならなくなる
さらにはそんな相手の意向が
直接的に知らされればいいが
それがないまま再び顔を合わせたときの
「気まずさ」をどのように
やり過ごせばいいかと迷うことになる
仮に近所でそのような事態があったとしようか
あなたは怒りをぶちまけた
翌日に外を歩けば
そのご近所さんと出くわすかもしれない
そのとき己は
「怒りの態度」を貫くほうがいいのだろうか?
とはいえ
もはやあなたのなかで怒りは消沈しているわけで
(なぜならもう「吐き出した」のだから)
むしろいまは
“ご近所さんたちの顔色”という
みえない恐怖に支配されている
もちろんあなたの本心としては
もう過ぎたことだから水に流したいが
原因を作ったのは己ゆえ
そんなことは虫が良すぎるのはわかってる
怒りを解消してすっきりしたけども
そのせいでツケがまわってくるのであって
本当は抱える必要のなかった困難を
これから背負うことになるかもしれないわけだ
そんな未来は極力避けたい一心にある
もちろんそう願うあなたの心は
恐怖心に見舞われている様子にある
つまり滑稽なことに
恐怖ゆえに怒りの態度をし続けなきゃならない
というわけで
こっちは水に流したくてても
相手にしてみればそうはいかないだろうから
あまり柔らかい表情をするのは
そこにつけ入れられて仇になる可能性がある
と心は結論する
しかしあなたは
なにと戦っているのだろう?
そしてその戦いは
いつまで続けなければならないのだろうか?
このように心のなかの攻防が延々と繰り返して
24時間身構えていなければならないわけで
心も体もヘトヘトになる
やるべきことも手につかず
家のなかでずっと怯えているようになるわけだ
なにかが溜まり続けて吐き出すことができない
だがそれはまさに新しい”生気”が
流れ込んでいない状態ゆえ
みるみる老化し
またいろんな疾患が出てくるようになる
流れるものがどんなカタチとなるか
さてここで気を付けておくべきことがある
このヘトヘト感、つまり心の重さが
「すっと軽くなる瞬間」がある
ところがその「軽くなる手段」の選択を誤まると
まったく望んでもない現実世界が
強固に完成してしまうということだ
たとえば非行や暴力の世界に生きる
「荒くれ者」をイメージしてみようか
“人間の世界”には
そんなアウトローが少年も大人もたくさんいる
やたらとマウントを取りたがる人もそうだね
彼らは他者を威圧するとき
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