時間は進んでいるようにみえて進んでいない

私たちは記憶を持っている。記憶があるからこそ、自分は誰で、何歳で、そしてこの世がどういうものであるのかを知っている。

つまり記憶があるからこそ、過去の人生があり、また、いまここにいる”自分”の性格や人格も定まっている。記憶があるからこそ、目の前にいる人が「家族」であり、街で通り過ぎていく人たちとは違う存在であると知っている。

じゃあ記憶がもし変わってしまったら、どうなるだろう?

たとえば、家や家族や自分が誰であるのか、それがいまとはまったく違う記憶を持ったということだ。

あなたの知る世界

「知らない人にあなたの子ですとか言っておかしい人だと思われたり、自分の家だと思って勝手に他人の家に入って騒動になるんじゃない?」

もちろんそのように考えるだろう。

だがそのような考えもまたいまある記憶による考えなんだ。

つまりいまあなたが常識だと思ってること、信じていること、そうしたすべてが書き換わるわけで、だからおかしい人だと思われたり騒動になったりするというのは、あくまでいまのあなたの知る世界においてのこととなる。

さらにいえば、目の前に赤いマグカップがあること、白い車が走っていることもまた、記憶を参照してそれを認識している。

赤や白という色、それがマグカップや車であるというばかりでなく、その形状や数量を認識している時点で、記憶をもとに読み取っている。

たとえば自分の頭を手で触ればそこに頭がある。それは「頭」だと”知って”いる。

また頭のなかには脳があって、脳が認識や記憶を司っていることを”知って”いる。

だがそれらすべては「いまあなたが知っている”なか”にある、知っていること」であり、すべては記憶を参照したうえで、それを知っている。

言いかえれば、そもそも知っているから、それを知ることができるんだ。

魂とはなにか

さて、この参照元にある記憶が書き換わったらどうなるのか、ということだが、それはいまの自分からはまったく想像もつかない、考えたり発想することさえできない、完全に違う世界を前にして「そこで普通に暮らしている」ことになるだろう。

いまもそうであるようにね。

もちろん、いましているこの話が人間の理解できる話であるように、その新しい世界も人間に理解できる範囲であるといえばそうだ。

だが同じ人間であれど、たとえばあなたと私の世界が違うように、同じものを前にしても、その意味付けや解釈が違うように異質なものとなる。

言いかえれば、人間の数だけ世界があるということ、つまりそれが「魂」の本性であり、つまり「人間という大きな記憶の貯蔵庫」があるとして、そこからなにを引き出しているのかで「知ってる世界」が違ってくるということだね。

“自分”はこの世の部分

あなたは「おお、じゃあそこに現実変容があるんだね」と笑顔になるだろう。

それはそうなんだけども、だが残念ながら、この話を「いまの自分」が聞いたところで何にもならない。

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