いまここにある扉をひらく

ああこんなに”素敵な作品”だったんだ
もっと早くに読んでおけばよかった
という話がよくあるね

たとえばあなたも若い頃に学校や友人を介して
著名な純文学の小説や海外の古典的な名作を
手にする機会があったかもしれない

だが実際はといえば
真剣に読んだことはなかったのではないかな

そんなことをしている時間が
もったいないとあなたは思っていた

もちろん他に楽しいことが
たくさんあったからだろう

確かにその読書のためには時間をつくって
本腰を入れて取り組まなければならない

漫画やエンタメ小説のように
何も考えなくてもパラパラめくってるだけで
物語が進行していくものではなく

自らそこに入り込んでいく姿勢と
そしてその小説の物語と
自分の人生経験を重ね合わせたりして
第三の物語を描き出すといった芸当が必要となる

そうしてはじめて
思い入れのある作品となる

つまり音楽にしても素朴な作品というのは
それを「視聴する経験そのもの」に
あなただけの価値が生まれてくるわけだが

これは日頃の生活や仕事や
人々との関わりもまったく同じにある

思考停止して流されているだけじゃ
ただ疲れるだけの毎日でしかないだろうし
他者に共感することもなければ
悲しみを一緒に感じてやることもできない

だが自ら正面を向いて取り組む姿勢をもって
そこに”別の物語“を見出せたとき
人生はかけがえのない宝物となるんだ

 

何もない人生

さて小説に話を戻すけども
その作品と純粋に戯れるには
余計なことが頭を渦巻いては集中できない

じゃあ先にその余計なことを
片付けておこうとすれば
今度はもう小説に興味は失せてしまっている

そんな悪循環のうちに未読で放置されたり
タイトルやあらすじだけを知って
読んだつもりになっていたわけだ

しかし振り返ってみればどうだろう?

本など読んでる時間など
もったいないと言っていたが

じゃあ読まずして
あなたは何をしていたというのだろうか?

結局実のあることなど
何もしてなかったんじゃないかな

ましてこうした”反省”は
たとえばその未読だった小説に
落ち着いて向き合えたときに可能となるわけで

つまり物事に正面から向き合わない限り
己がなにを見過ごしているのかさえ
気づかないということなんだ

あなたはいつもなにを焦っているのだろう?

そのために人生は何も実らせないだけでなく
大切なものを失い続けていることさえも
知らないままなんだ

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  1. shiy より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
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