第四の鍵
いまそこにあるものを数えてみる
歩きながら数えてみようか
いつも頭の前の方に置いてる意識を
少し後ろにさげるイメージをすればよい
さあ歩いてみよう
そこになにがある?
ひとつひとつ数えてみなさい
耳に飛び込んでくる周囲の音
顔が向いている方向に漠然と広がる視界
足の裏が地面を掴んでいる感覚
冷たい空気が触れる肌の感触
鼻腔を空気が通りゆく感覚
口の中の味
心臓の鼓動
そのように実際にそこにあり
直接的に数えられるものを探してみる
覚えておきなさい
それが事実だ
そこにあるもの
実際に起こっているものは
たったそれだけしかない
そこにあるものとは
あなたと対象を結ぶ「事柄」だけだ
あなたもなければ
その対象、つまり地面や空気もなく
2者の関係性だけが起こっていること
それが「数えること」でわかる
この事実の中でどこに感情の重さがある?
どこにネガティブがあるというのだろう
冒頭で意識を少し後ろにさげると書いた
これがポイントだよ
実は意識がどこにあろうが構わない
大事なのは意識というものに
あなたが意識を向けたということだ
そうすることで日頃のあなたの「心」を
キャンセルできる
何が本当にそこにあるのか
それだけが見えるようになる
運を求めず縁を知る
あなたが何かを対象として捉えたとき
その「間柄」に意識を向ければ
真実が姿を現すのだ
あなたの頭の中は運やら望みやら
そこにはない未来ごとばかりだが
すべては運じゃなく「縁」なのだよ
縁はいつもそこにある
つまり関係性のことだ
鍵には「数えること」と刻まれている
この鍵であなたは「縁を見ること」が
できるようになる
そこに「縁」がある限り
あなたは“盲目”が起こらなくなる
あなたはいつも見えていない
何も見ていない
見ているのはあなたの印象や価値判断といった
妄想の世界だ
つまりいつも自分の思考を見ている
あなたはその檻から抜け出せなかった
カタチのないもの
そこに見えているのは
美男美女でもなく犬や猫でもなく
上司や家族でもない
そこに聞こえているのは雑音でも
会話でもクラブミュージックでもない
この鍵は幻想生成機である心に
「事実」を通過させないものだ
そうしてあなたは
そこには何もなかったことを悟るだろう
ただ無味乾燥な事柄が起こっていたのだ
すべてが無味乾燥だったと知るとき
すべてが芳香であり豊潤であり
言葉では表せない素晴らしさに
包まれていたのだとわかるのだよ
それが「縁」というカタチのないものだ
そのドアを開けばわかる
Notes, 意識の鍵 あなたの世界, あなたの正体, いま, ワンネス, 瞑想
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