すべていまそこに並べられている

徹底的に区切られているのが
この物理世界だ
そこを溶かしていこう

あなたがいま着ている服
それをよく見てみようか

「いまあなたが着ている」という関係性
そこからの連鎖を探る

その服を手に入れた店、その店が成り立った経緯
あなたが買うときに接客した店員、その店員の人生
その服の製造工場、工場の人、その人の生活
服の素材、加工、原材料、

あなたと服
ただその関係性から派生するものだけで
無限に広がっていく
何かは無数の何かで成り立ち
その無数の何かのひとつは
さらに別の無数の何かで各々が成り立つ

そして重要なのは
「いまあなたが着ている」ということだ
いまあなたが着ているがために
その無限に派生する関係性があるのだよ

ではそれらを「ひとつ」として見てみよう
関係性をトータルのひとつとして見る

つまり「区切り」を入れないということだ
服、購入した店、店員、工場、原材料
そしていま着ているあなた
これらが区切りとなる

それらは「いまその瞬間」において
ひとつの関係性で成り立っている
そこに「服」も「店」もない

ただ関係性が相互に作用し合って
編み目のようなヴィジョンを形成している

焼き肉店の焼き網でもイメージしておこうか
縦横に無数の編み目があるだろう
その交わっているひとつがあなた
その隣の交点が服、隣の交点が店‥
無数の関係性が繋がっている
だが焼き網そのものはひとつの塊である
あなたはヒョイっと簡単に持ち上げられるだろう

いいかい、焼き網だ
網という名の関係性だ
網という視点で見たとき
「服」も「店」も
そういう「区切り」が消滅する
つまり関係性だけがある

その関係性があなたのすべて、
「いま」のことだ

あなたのその服の原材料が採取されたのは
去年のことかもしれない
だけども、あなたはいま着ている
つまり時間すらも飛び越えているのだ
わかるかね

原材料の採取と着ていること、
それは同時発生している
なぜなら「いま」それはそこにあるのだから

関係性がそこにあるだけ
関係性に時間の概念はない
因果関係すらも「その瞬間」が消し去ってしまう
時間も「区切り」となる
すべて幻とはこのことだ

一枚の焼き網がただそこにあり
その網を形成している関係要素は
いまそこに同時に発生している

あなたが焼き網を持ち上げる
すべて同時発生している
焼き網をどこかへ移動する
すべてが同時発生している

あなたも様々な出来事の中で生きてきて
その結果、現在に至ったと考えるだろう
だが「現在に至る」ために
それまでが必然としてあったと考えたとき
時間は破綻する
すべては最初からその「いま」の形成のためだけに
同時にそこにあるのだ

この縁起の法

物理次元を超越した世界観
これをワンネスという

あなたもおらず
服もない
ただ焼き網という関係性がある
もちろん焼き網は広大無辺だ
何もかも連鎖していく
ただ常に「その瞬間」というピンポイントがあり
そのポイントが広大無辺の形成の一面
それを見ているということだ

あるといえばあるし
ないといえばない
釈迦はそのように説いた

これは区切らずに世界を見ること
つまりその「服」は服にあらず
トータルの関係性
それがただ常にドンとある

今回は服を基点としたが
それがシャンプーでもタマネギでも
同じものだ
服もシャンプーもタマネギも
すべてひとつに繋がっている
トータルの関係性の中で
あなたが「区切って」それを見ているだけのこと
親指と小指は形状が違うだろう
だがあなたの手である

爪と心臓は違うように教えられてきた
だが同じものだ
あなたという肉体
あなたという肉体とは宇宙のこと
全部が連なっている
いいや、連なっているとは
「連なっていない」という分離視点から見た概念
「ひとつ」というそれが先にある
それを区切って見ているだけなのだよ

では「区切る」とは何か
それは「言葉」だ

言語を捨て去るとき
区切りは途端に消える

言語は猛烈な拘束性を持っている
「服」「店」「原材料」
もし言葉のない世界ならば
区切ることはできない
それそのものを指し示すこともできない

つまり常に「それ」なのだ
どれもこれも同じものとなる
あなたが意識を向けているのは
全部同じもの

因果関係すらも超越するから
時間も生まれない

あなたを母が生み
母をその母が生み
その母をまたその母が生み
一体誰が滅するのだろう?

じゃああなたが結婚せず
子を作らなかったらそこで滅する?
いいやそんなことはない

あなたは「あなた」という区切りで
見ていればそうだろう

だがあなたがそこにいるだけで
どれだけの関係性が存在しているのか
それをイメージしてみるといい
相互の関係性を生んでいる

あなたがそこにいるから
オバマは大統領になれた

あなたがそこにいるから
スマートフォンが開発されたのだ

そのどれもはひとつのものだ
あなたは決して滅することはない
肉体は滅しても
何もかもが永続していく

ここまで理解すれば
出来事がなぜ起こるのか
そこに気付くことができる
到底あなたという自己に
それをコントロールするなんてできやしない

ただし起こる出来事に苦悶を放出すれば
あなたの周りは苦悶の関係性が成り立つ
そしてその連鎖が生まれ
あなたという自己は苦悶の渦中となる

関係性という視点
そこに立つとき
あなたは世の真実を見る

だからまずは
この最高に心地よい光のシャワー(関係性)を
感じることから
それを意識することから
始めなさい

あなたの中であなたという「自己」は
忘れ去られていくだろう

 

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