ジンテーゼ

その1点だけを「みない」とき
ワンネスに到達する

つまり
青がある
あなたはそれを青とした
だが青は青単体では存在できない
もちろん、青は青という単一の印象だ

重要なのは
まずあなたが青という意味を与えたということ
そして、その青は独立した「青」でありながら
青以外があることでその存在が立証されることだ

つまり青以外がなければ、
赤や黄がなければ
青は成し得ない
要はあなたは「青」という意味を与えなかった

弁証法的に言えば
青は青そのものであり
青は青以外のことであり
青はそこにあるが実在しない
では何が残るのか
青、というものはなく
ただ感じられる何か、それがあるだけである

では「あなた」で置き換えてみる
あなたが意味を与えた普段の「あなた」が
そこにいる
あなたは単体のあなただ
だが、あなたがあなたであるためには
あなた以外がなくてはならない
なぜならば、
あなたはあなたを見出すことができないからだ
あなた以外があるから、あなたはあなたに意味をつけた

つまりあなたとは、あなた以外を含めたものである
そこに意味をつけている
あなたはそこにあるのだろうが実在しない
ただ、感じられる何か、それがあるだけである

次に日々の出来事、幸と不幸だ
良いことがあった
だがこれも同じ
良いことじゃないことがあるから
それが見出される
ここまではよくある二元性の話だ
大切なのは、良いことは悪いことはひとつであること
つまり悪いことは良いことあり
その両端があるゆえに
「そのもの」が浮き上がってくる
もちろん、その感じられる何かとは
良いも悪いもなく
青でも赤でもない
あなたでもあなた以外でもない

行き着く先とは「存在」である
あなたが存在の中で生きる時
そこにはただ漠然と広がる至福の世界しか残らない
あるんじゃなく
それしか残らないのだ

あなたが意味をつけた不純物が濾過された後の
純粋な成分しか残らない

これは
あなたが日々体感する出来事の
裏側の事実を現している
科学的な物言いだがね

つまりあなたは何があろが
どうあろうが
それでいいのだよ

弁証法のように
常に両端が必要なのだ
実際にそれは形のないもの
それを浮き上がらせるには
真逆同士の反発が必要なのだ
その反発の中で生じる「何か」が必ずわかる

だから1点だけを見てはならない
幸せ、青、現状、などね
その対極を同時に見ることで
その真意がわかる

 


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