永遠のなかのその瞬間に

家に帰ればクリスマスツリーが飾ってあって
毎年同じことをやるんだねと
呆れ半分に家族につぶやく

そんなあなたにその人は
こういうことをやるのがいいのよ
それに毎年同じことをやるのはいいものよと

さらにはこの飾りも可愛いでしょと
100円ショップでみつけてきた自分を
誇らしげに思う表情を浮かべている

まあそんなに楽しそうなら
その気分を邪魔しちゃいけないなと
そそくさにあなたは部屋に戻って荷物を置いて
お風呂に入ってドライヤーをして
夕食とともにテーブルに飾られた
サンタ帽の小さな妖精をみつめながら
明日の会社のプロジェクトのことを考えている

毎日同じことの繰り返し
毎日同じ気だるさに掴まれている

仕事なんて行きたくないし
他人と関わることほど面倒なものはない

それでも寒くなってきた朝に身を震わせながら
明日も布団から飛び出さなきゃならない

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