夢の跡

科学者や哲学者など
歴史上で名を残した人たちの伝記を
読むことが多いのだけども

たとえばその名が有名になるにつれて
関わる人の数も増えていくわけだ

大体に共通する点として
どの伝記も前半は孤独な探求や研究の日々であり
名声をあげようと考えるよりも
そのことだけに取り組める平穏な幸福を求めている

むしろその幸せな日々を
失うのではないかという懸念から
自分の考えを発表することに躊躇っていたりする

ところが運命の状況がそのように留まることを許さず
背中を押されることになるが

すると案の定、穏やかな日々は失われ

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