病院坂

ものすごく一生懸命やってる介護と
ものすごく一生懸命生きてる病人

この関係をイメージしてみよう

私自身も長いあいだ
そんな様子が人生の映像だったが
知人の見舞いに訪れる病院では
常に見かける様子でもある

愛する家族や恋人が病に冒されていて
食堂や談話室などで
車椅子でニット帽のその人に
できることのすべてを尽くしている人

だがそうした二人に暗い表情はない

差し迫ってくる闇に飲み込まれないように
お互いの内側から希望の光が発せられているからだ

 

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つまり冒頭で挙げたように
その人を生きさせようとして
懸命にやってる介護人と
それに応えるように死んでなるものかと
懸命に生きてる病人の関係は

たしかにとても悲しい光景であり
人間の非力で儚い姿を描いているのだけども

それは病人だけでなく
私たちの人生全般に重ねることができるだろう

そう、逆らえない終わり
誰にも常に迫っているのであって

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