それを飾ったのは誰?

少し前の手記(家族に取り憑いた悪霊を祓う)でたくさんの反響メールが届いていて、同じ箇所で躓いてる方が多いのでこちらで補足しておくよ。

手記中の「風水のアドバイス」と「時間は流れていない」の2つの関係をどのように理解すればいいのか、ということだね。

たとえば「最近不調だな」と感じているとしよう。

仮にあなたが風水に凝ったりするタイプの人でインテリアをいろいろ変えたりすることはあるけども、しかしここ数日に新しい置物を買ってきたかな、何かを変えたかな、と思い出してみるも特に思い当たることはない。

そうして考えを巡らせていると、家族がこんなことを突然言い出したりする。

「風水?ああそういえば、2週間ぐらい前に100円ショップで売ってたサンキャッチャーを飾ったわ。魔除けに効果があるらしいから玄関に吊ってみたの」

驚いたあなたは玄関の以前からある装飾のなかに紛れてサンキャッチャーが吊り下げられているのをみつける。

早速取り下ろしたわけだが、その直後から不調感は消えて吉報が届くようになる。

これは”翻訳元”が変わったからだ。(=魂が波を移動した)

前回話したように、サンキャッチャーが”悪霊”なのではない。あとで詳しく話していくけども、”翻訳元”が変わったことによって、最近抱えていた問題にも大丈夫と思える気分になり(心も”翻訳”であるから移動したサインにあるゆえ)実際問題は解消していく。

 

他人や出来事に支配された人生

さてこの一例であなたが首を傾げるのは、自分の”知らない間”に他人がしていたことが、どうして自分の世界のバランスを崩すのか、だろう。

そんなことが起こりうるならば、人生は常に脅威でしかないし、実際そうだと考えているからこそ、他人に腹を立てたり、理不尽な思いをしたり、日々降りかかる災難に自分を守ることで精一杯だとあなたは答えるだろう。

ところがそうした日常の出来事においてこそ、まさに「時間は流れていない」という理解を深めるポイントがあるんだ。

逆にいえば、時間の流れ(時間という錯覚)を信じ込んでいるからこそ、あなたは「いまここというキャンバスしかない」こと、また「過去はいま描かれている」という真理を見逃し続けることになるわけで、他人や出来事に支配されっぱなしの人生を生きてることになる。

 

“波”のおさらい

手記で話したように、あなたの現実はここに満ち流れている「波」を姿や形あるもの、意味の関係があるものへ翻訳した結果として現れている。

だから”翻訳”の内容(つまり潜在意識)に目を向けるのはもちろんだけども、翻訳元である波が激しすぎると、いかなる現実の整合を保ったところで波瀾万丈となる。

たとえば海の水の”総量は変わらない”と仮定したとして、海全体が腐らず、そしてまた水中の生命を育み養っていけるのは、あちこちで流れが起きているからだ。

ゆえに波それ自体はたしかに不足することなく流れているが、至るところに緩急がある。

これは波動がアップダウン(陰陽)を繰り返している話と同じであり、”全体”が動いているからこそ、波がある。

そしてこれも話したように、心と体も”翻訳後”の現れ、つまり”いま”の自分の心境や気分やひらめきもまた翻訳されたものであるがゆえに、いかに穏やかな波に漂えるかが焦点となる。

 

すべての時間が”いまこの絵”に描かれている

これらの原理を踏まえて上の例を重ねてみれば、大きな気づきがみえてくる。

それは前回話していることなので引いておくよ。

部屋のものを変えたりしたときスマホで撮影しておけばあとで原因を特定しやすくなる、という話の続きとして以下を述べている。

──

そしてもっとも重大な理解は
本当は過去は存在していない」ということだ

じゃあスマホの撮影画像の日付のそれらは
いったいなんなのか?となるね

いいかい、すべては
いまここにある魂の映像であり
まさに「いまここにある波」を表現している

“過ぎ去った過去”などあらず
「いまこの映像しかない」んだ

ゆえに
良い波に移動していこうというあなたの”意志”
すなわち「意識が新しく翻訳していく作用」こそが
過去、現在、未来を一挙に描き変えるのであり

そうして実は”いま生まれたばかりの長い過去”を
長い記憶のように感じて生きてる自分がここに現れる

──

この過去や現在が同時にあるという感覚は、シンクロニシティをよく経験する人にはお馴染みのものだろう。

むしろシンクロ体験で「頭に浮かんだからこれが起きたのか、それともこれが起こるのを予感していたから頭に浮かんでいたのか」という直線的な因果関係で捉え直しては時間の幻想につかまれている。そうではなく、同時なんだ。ここには一枚の絵しかない。

 

あなたは何者でもない

つまり「最近不調だな」と感じるのは、もちろん波が荒れていることを示しているが、その原因を探っているという”現実自体”がすでに翻訳そのものであり、繰り返しておけば「原因があるはずだと探っている自分がいる現実」をあなたはいまここに描いている。

そしてその描きのなかに、あなたは家族の姿を”描いた”。

さらにあなたは家族にこのように話させた。

「風水?ああそういえば、2週間ぐらい前に100円ショップで売ってたサンキャッチャーを飾ったわ。魔除けに効果があるらしいから玄関に吊ってみたの」

玄関をみれば、それまで気づかずに知らなかった(つまり”いま”新しく翻訳した)サンキャッチャーが飾られているのをみつける。

そしてあなたがそれを”外した”とき「特に根拠はないけども、なんだかすっと落ち着いたような感覚になれた」ならば、あなたの一連の問題は解決したことになる。

つまり”あなたのなか”で解決したのであって、現実的な整合関係がどうこうではない。

あなたの魂が波を移動したからだ。この現実を描く、その”翻訳元”が変わったわけだね。

だから風水に凝ってインテリアを変えたりしていた自分も実在ではない。その自分はいまここに描かれているあなたであり、”真のあなた“は絵が描かれるキャンバスそのもの、より正しくいえば、刻々と変化していく絵全体にある。

すなわちそれは”翻訳後”という名の“魂”シャボン玉のことだが、しかしこの理解に立てたときはじめて、”翻訳元”こそ”真の真のあなた“だったのだと、より深遠なる自己の発見へと到達するんだ。

仏教ならばそれが「仏」であり、老子ならば「タオ」、風水ならば「気」と呼ばれる。

ちなみに日本の神社、つまり神道では、”翻訳元”は「自然という意味での神」のことにあるけども、しかしそれは日頃私たちが、森林や星空を自然と呼んでいるものとは違う。つまり森林や星空が神なのではない。

森林や星空という”見かけ”を動かしている姿も形もない”源”、それが真の自然であり、すなわち神社の「神」にあたる。

その神こそ、真の真のあなたのことだ。

神社で手を合わすというのは、本当のあなたとひとつになること、すなわち、魂という翻訳世界をリセットすることにほからならない。

 

問題を”つくり”、それを解決するあなた

上の例のような一連の出来事は常に起きてることだろう。

日々なんらかの問題が起きてあなたはその対処をする。しかしどうしてその対処が「できた」のだろう?

対処すべきものが現れ、それとのやりとりがあった。しかしなぜそれは現れて、それとやりとりがあったのか。「問題が発生したから」というなら、では問題が発生したのはなぜか。

これは「望んでる世界なのにどうして問題が起こるのか」という前回の手記を再び読み直してほしいが、

つまり大事なのは、現実的な整合性、合理性、損得や望みばかりを追求していても、その現実がどの基盤に上に立っているかに気づかない限り、どれほどに富や地位を積み上げても常に揺らぎ、ときに一瞬で崩れ落ちるということにある。

だからどのような現実空間を体験していても、翻訳元(本当のあなた)といつも感応していることが大事なんだね。

 

人生に理不尽はなかった

「最近不調だな」という心境があった時点で、すでに波は穏やかではなかった。

今回の例なら風水に因果を求めた世界を創造したわけだが、たとえばその不調の「探り先」を人間関係や仕事の”停滞”として生み出すかもしれない。

するとあなたは”その問題”を片付けようとするだろう。逆にそれから逃げようとするかもしれない。どちらにしても、荒れた波から穏やかな波へ移動しようとしていることに違いはない。

つまり過去はいまここにあるキャンバスに”のみ”描かれるのであって、家族が2週間前にサンキャッチャーを吊ったという物語が”いま”創られたんだ。

また友達が最近冷たいなと思っていたら、別の友達が陰口を言っていたという情報が届いたりするが、ここでいつものあなた(時間の幻想を信じ込んでいるあなた)は、家族やその友達に腹を立てるかもしれない。そしてその責任を追求するかもしれない。

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