私たちが私たちに残していくもの

いろんな「名言」があるね

詩人はもちろん
実業家やスポーツ選手、映画女優
様々な人たちが響く言葉を残してきた

それこそ古代から現代まで
民族や文化を超えて
世界中の至るところで名言があり

なにより不思議なのは
そうして異なる時代や信仰や価値観を
跨いでいるにもかかわらず
ひとつの名言に
“誰もが”共感を覚えるということにある

つまり「名言」に敵も味方もないんだ

同じ何かを伝えている

しかしそれは日頃の言葉と何が違うのか？

つまりどうしてそれは名言として
受け取られるのだろう？

そうした問いを持って
数々の名言を眺めてみると
ある共通点がみえてくる

言いかえればその共通点のために
いろんな人々がいろんな題材をつかって
それを伝えているわけで

ある人はスポーツを通じてそのことを知り
またある人は映画のスクリーンに
己が映し出されることでそのことに気づいた

そしてまたあなたが毎日のなかで
「良かった」と思える体験をしたときにも
この同じ共通点がそこに見出されていたことになる

ミイラ取りがミイラにならないように

さて、それはなにかといえば
名言の伝えている内容は
必ず逆説に満ちているわけで