手渡されていくバトン、永遠の生命

前回の連載での「言葉の世界」と「大いなる流れ」の関係が頭に入っているうちに、少し前に中断してした手記を復活させておくよ。

簡単に前準備だけを済ませておこう。

あなたの体験している現実は欲望によって生み出されているわけだが、その欲望とは、意識的に欲望する以前に「無意識的にすでに欲望させられている」ということだったね。

あなたの現実を野球にたとえるなら、必死にバッターボックスで出塁を狙うわけだけども「フルスイングしていこうか、それともフォアボールを狙うか」という戦略(欲望)は「そもそも野球というゲームのなかにいるから」それをしているわけだ。

こうした「気づいたときにはすでに最初から踏み入れている欲望の渦」こそが「言葉の世界」だと話してきた。

つまり私たちは言葉を使って悩んで、言葉を使って夢見ている。また綺麗とか、楽しいとか辛いとか、快適とか不快だとか、あらゆる認識は言葉を介している。

だから世界は「知っている言葉」によって結果として現れているのであって、言葉なくしては世界を知ることはできない。よって人間というのは、言葉として生まれて、言葉として生きて、言葉として死んでいく。

ただし前回話した「原体験(純粋なエネルギーそのもの)」は言葉に変換される以前の何かを感得しているものだ。だけどもそれが何であるのか、何であったのかと判断しているときには、もう別の何かに置き換えられている。

この原体験こそがこの手記で最終的に掴むものだけども、つまりどうしてそれを「純粋に掴めないのか」が、今回の手記の伝えるところとなる。

1.

いまここに見えている肉体は自然のサイクル(大いなる流れ)の一部分を捉えているだけであり、消え去ることなく永遠にあり続ける。衰えや消滅とは人間の観点(言葉の観点)でみているだけにすぎず、単に全体的な循環運動の経過があり続けているだけでしかない。だから肉体は不死であるといえる。

ここで少し頭を柔らかくしなければならないが、「肉体」というのも言葉によって認識された幻想であって、実際にはそのようなものはない。脳もなければ地球も宇宙もない。

実際には形のない大いなる流れ(エネルギーの波動)があるだけなのだ。それがよく現れているのが、自然の光景や植物の成長などのサイクルであって、つまりそれらの背後にある、永遠に同じ運動を続ける流れのうえに、言葉という直線的な世界が乗っかっている様子にある。それが人間の世界となる。

だからあなたが自分や自分の世界を自覚しているのは、言葉の世界において、なのである。

ざっくりまとめておくと、ここにあるのは「波動だけ」であって、その無数の波動によって大いなる流れがある。そしてその各々の波動が言葉の世界を浮かべている(意識世界=現実世界)。

2.

さてここまでが前回の連載「人を愛するということ」の要約となるわけだが、実は未解決のある部分が含まれている。手記の主旨には必要なかったからだ。その部分自体が膨大な文量になるからね。

つまりその未解決部分がこの中断していた手記の主旨にあたる。

ではそれはなにかといえば、どうして波動は言葉を覚えるのか、ということだ。言葉という「人類が蓄積してきたデータ」が、どうやって大いなる流れの波動に実装されるのかということにある。

そもそも波動と言葉は無関係であり、次々と生まれる波動において、言葉は手渡されていく「バトン」のようなものだといえる。だから「あなたという波動」は気がついたときには「野球」というバトンを握っているわけだ。

問題はそのバトンは、別の波動が握っていたバトンの影響を完全に受けるということにある。

たとえばあなたは日本で生まれたから日本語を話して、日本人的な考え方をするわけだが、それはあなたの波動が最初に手にしたバトンがジャパニーズな性質を帯びていたからだ。

つまり育ての親というのは、あなたの世界観に最も大きな影響を与えるといえる。これについては後述しよう。

3.

さていまもあなたが握っているバトン、すなわち受け継がれてきた言葉のパッケージこそが、あなたの「精神」というものになる。

精神=言葉の集まりであることを覚えておこう。

手記ではその時々の題材や表現に合わせて「言葉の表現」を使い分けるけども、実際あなたの体験している世界のすべてもそのように表現を変えて現れているにすぎない。

恋愛も学問研究も仕事も料理も商売も、すべては「ひとつの同じこと」を様々な表現で現せているにすぎない。数学も理科も同じなのだ。仏教の内容も、アイドルが歌うラブソングの歌詞の内容もまったく同じことを伝えている。

言葉はこのように「大いなるもの」を、多種多様な見方にわける。こうして豊かな世界がここにある。つまり言葉による新たな分有こそが「創造」であり「新しい現実の実現」であり、そして人類の進化や文明の発展といわれてきたものだ。

つまりあなたの精神とは、人類が生み出してきた豊かな分有要素のうちの、いくつかの集合であって、それがあなたの生きている現実世界となる。

だから心を変えれば世界が違ってくるというのは、古い言葉から脱して(繰り返してきた同じ心の癖から解放されて)新しい言葉を受け入れることで、見えるものが変わってくるということだ。

というわけで、中断していた箇所を取り戻しながら、そして加筆をしながら本題を進めていこう。つまり今回の話とは、あなたにとって最も身近でありながら最大の謎でもある「自分」について考察となる。

そして同時にあなたが不死の存在であることも深く理解できるようになる。

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