愛の中で失恋をする

聖書には読みかたがあって
そのまま読むと
壮大な神話にしかみえないけども

あれは人間ひとりの世界を描いている

つまり最初のページから最後まで
あなたのことを書いているのだ

たとえば旧約聖書の最初にある
「創世記」は
あなたの始まりが記されている

土からアダム(人間)がうまれる
これは生物としての誕生を意味する

そうしてアダムは
エデンの園の無形の土に
様々な名前をつけた

するとそれは鳥となり動物となった
言葉(名前)が世界を生み出していく

やがて自分の分身である他者がうまれる
聖書では男や女として記されるが
それは実際の性別のことではない

つまりアダムから女がうまれる
よって相対的にアダムは男となる
もとはひとつだから
それらは凹凸の関係にある

もとがひとつゆえに
この時点ではまだ自他の区別はない

だが現れた蛇が話す情報から
世界がよりくっきり見えるという果実を
二人は食べる

知恵の果実というものだ

すると自分たちが裸であること知って
互いに陰部を隠すようになる
つまり自他が明確になる
ひとつだったものは離れてしまう
そこにあるのは「」という感情である

神にどうして果実を食べたのかと聞かれて
男は女の責任にし
女は蛇の責任にする

こうして知恵がついてしまったアダムは
呪いを受けてしまう

獲得と喪失
名誉と恥

知恵は常に対となるなにかが
ついてくる

 

自分という呪いを背負う

ここまでは人間の幼少期の
アナロジーであることがわかるだろう

恥の発生(自他分離の発生)は
物心ついた3歳頃と想定できるが
鳥や動物の名付けは
生後1歳半ごろまでの自我の確立にある

1歳前後じゃ言葉は話せないが
聖書の内容に置き換えると
「この世界を認識する」ということにある

それはつまり「認識する者がいる」
ということであり
すなわち「自分」というイメージが
定義されるということだ

1歳頃までに幼児は
母親が世話をしている対象を
自己に同一化する
そうしてイメージを自己と
重ね合わせることで自我(自分)がうまれる

自己イメージがない場合は
テレビ画面で育児をしている誰かの姿を
見ているようでしかない

だがその育児をされているのが
自分であると結びつけることで
自我が生まれるのである

それが1歳前後となる

実際はまだヨタヨタした動きしかできず
言葉もろく話せないが
それとは違ってイメージのなかでは
しっかりとした「自分」が存在している

だが子供の頃はまだ
実際に肉体が感じている感覚と
イメージでの自分とのギャップが大きいから
「自分」との統合は不安定だといえる

つまりこれが私たちのもつ苦悩の
はじまりとなる
そもそも「自分」というのは
ありもしない存在であるからだ

誰かの態度をみて
自分がバカにされていると思うとき
そうした「自分像」はなんだろう?

一体なにがバカにされているのだろうか

さらに突き詰めていけば

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