私たちはプログラム(2)

世界はホログラムだということを聞くと「そうかホログラムなんだ」と自棄的な感情に至るかもしれない。だがそうであってはならない。世界は「ホログラムとしても”説明ができる”」ということだ。多元宇宙論もそう。すべては「それ」を説明するための架け橋なのである。ここが最も重要な点だ。「なんだただの説明か」なんて思ってはならない。”説明をつけること”が無限の創造性なのだ。ここを理解すればすべてが変わる。

たとえばあなたの正体がプログラムであることは明白ではあるが、その明白さですらプログラムの内容なのだ。だからプログラムでありながら「自らがプログラムだと知っていること」が悟りであり、そうしてプログラム視点から見える「苦悩」を脱することができる。さらには完全に世界を入れ替えることも可能となる(後述する)。

だからスピリチュアルであろうと物理学であろうとそれら自体には何の価値もない。引力の法則や特殊相対論を発見したからなんだというのかね?「名もなき、それ」を”そのように説明できる”というだけのことだ。たとえば「数字」について考えたことがあるかな。お金もそうだし、ダイエット中なら体重やBMI、仕事もスポーツなどあらゆることに「数字」というものが関わっている。お金に苦悩しているなら、あなたは数字そのものに意味を見ているということだ。「残高」や「金額」というのはあくまで状況の説明でしかない。あなたはその「説明」を見て一喜一憂している。プログラムのなかで溺れている。

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