安住なる地へ

「いつも相手してやれなくてごめんね」
と飼い猫に語りかける

猫と暮らす大半の人は
自分がひどく疲れているときほど
それをいう

仕事から帰宅したときや
苦悩で頭がいっぱいのときだ

じゃあエネルギーが満ち溢れて
意気揚々としているとき
どうして他のことばかりに向けられて
猫に構わないのだろう?

それは猫と戯れることが
「意味のないこと」だと思っているからだ

だがやがて
その猫が死んでしまったときに
気づくことになる

それは猫と向き合って過ごした
数える程度の時間

つまり「意味のなかったこと」こそが
大切な意味だったんだとね

 

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これはどんなことでもそうで

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