──すべてが、なんて退屈だろう しかし、なぜ、こんなに、なつかしいのだろう （坂口安吾　青鬼の褌を洗う女　出典:青空文庫） 私たちが見慣れたごく当たり前の光景 …

他人を思いやったり その人の痛みを感じたり そうして共感することを「良心」という しかし資本主義社会のルールのなかで つまり損得が当たり前の世界のなかで どうし …

悪いことが起きたら そこには学ぶべきことがある そんなふうに教えられるだろう 物事がうまくいかなかったり 誰かと争ったり 大切なものを失ったり 穏やかでいられな …

あの人はどうしてあんなだろう？ その心を知りたい どうして不幸に生まれてきたんだろう？ この現状を変えるには どれほどの苦労をしなければならないのか？ 私たちは …

自分らしく生きなければならない そんなことがよくいわれる 「それが幸福の秘訣だよ」とね だけども 「自分らしさってなに？」と悩み出して いろんな理想像を浮かべて …

アリストテレスの有名な文言がある 「動物のなかで笑うのは人間だけだ」 だが今回この一文を採りあげたのは 笑うことが人間だけに許された 高度な特権であると話すため …

人生を振り返ってみれば 「そりゃ色々ありましたよ」 「出会いもあったし別れもあった」 そんなふうにあなたは話してくれる だがそれは本当だろうか？ 「ちゃんと」振 …

地球そっくりの惑星があるとして そこにはまだ人類のような存在は 現れていないとしよう 森林や湖があり 雨は河川を通じて海へと流れ込む 森や草原は鳥や動物たちの楽 …

現実を変えたい、いまある現実を抜け出したいと願う。ところがなんだかみえない壁に阻まれて、その向こう側へいくことができない。 豊かなあの人のように、同じ車や同じ家 …

たとえば一枚の写真があるとして そこには海と砂浜だけが写っている 明るくのどかな光景だね さてあなたに尋ねたいのだけども これは何の写真だろう？ 「え？　いや、 …