心の穴を埋めてくれるもの

他人を前にしたとき
その相手に好意を持たれたいという欲求は
わりと普通のことで
それは自己防衛の本能が働くからにある

つまり好かれたいというのは
敵視されたくないことの裏返しなわけだ

学校や会社やお店や役所
近所の人でもそうだね

ところが他人から好かれようとするだけ
苦しい思いをすることになるのは
周知のことだろう

何が苦しいのかといえば
相手の心がこちらを向いてくれないからだが
それはつまり
己は大海で漂う迷子の小舟のようなもので
孤立しているからにある

だから一刻も早く救出してほしいゆえ
相手に対する求めがますます強くなってしまうが
そうして求めるほど相手は
遠ざかっていくのが常となる

相手に距離を置かれることもあれば
たとえその人が優しくしてくれても
それはまだまだ完全じゃないように思えてくる

心の穴を埋めたい気持ちは
それほどに”欲深い”ものでね

もうその人を食べて
自分の体の一部にならないと
気が済まないわけだ

言いかえれば
相手を求める自分というのは
その人を食べるために
いまにも襲いかかろうとしてる鬼のようなもので

もちろんそんなことはできないから
欲求不満が募り続ける

つまり学校や会社やお店や役所や近所
そんな”海”に出るたびに
迷子になってる小舟のまま
いつも不安に怯えてるだけしかない

 

自分が鬼ではなくなるのは

じゃあどうすればその孤立を癒せるだろう?

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