「悟りを開く」ということ

あなたが家庭や仕事を持っていたら
当然家事や労働に追われる

それだけじゃないね

家庭にしろ仕事にしろ
それに関わる将来を
常に意識してなきゃならない

養っている親や子どもの今後とかもそうだろうし
明日上司に提出しなければならない書類もそうだ

そうしたことは基本的に
不安感や焦燥感として私たちにつきまとっている

うまくいくかどうかわからないからだ

だから今日の家事や労働が終わって
ひと息ついていても
明日のことがいつも脳裏にあるわけで

つまり現代の私たちは
休日の余暇や娯楽をしている最中さえ
その意識の奥底では絶望が潜んでいることになる

たとえあなたが家庭も仕事もなく
毎日何もする必要がないとしても
それはそれで何かに焦っていたりするだろう

繰り返し過ぎていく今日の価値を見出せず
人生が虚しく終わっていくことへの恐れを
心に抱えている

“自分の人生”のカラクリ

要するに私たちというのは
いつも何かに急かされているわけだが
だがこのことは寛容に捉えなければならない

というのは家庭や仕事を持っているのであれ
またひとりで孤独に過ごしているのであれ

常々感じられるその不安や焦りを
紐解いてみれば