善意

ずっと自分勝手で生きてた人が
ある出来事をきっかけに生き方をかえて
みんなに愛される人になった途端に
不慮の事故なんかで命を落とした
そんな話を私はよく聞いたりするのだけども

さらにいえばそういう人たちは
わがままを貫いて自分勝手だったのではなくて

たとえばあるトラブルがあって
自分に過失があるとき

その罪を自ら認めているし
ある程度の相手の要望にも譲歩したりして
本人的には清廉潔白な態度のつもりでいるが

しかし相手がどんな気持ちになっているのかを
まったく考慮していないタイプだったりする

余計なことをあえて考慮しないのではなく
その発想がそもそもないんだ

だから周囲には自分勝手に思われる

だけども本人は
「どうしてみんな私のことを認めてくれないんだ」
という葛藤を抱え続けている

もちろん自分勝手だなんて思いもしない

そんな具合だから
いつも心に煮えきらない怒りが溜まり
しかし清廉潔白な自分を捨て去るわけにはいかず
それがますます鬱憤を募らせることになる

それはまるで
青いサングラスをかけてることを忘れて
世界は青すぎるから
青みを減らさなければと努力しているようなもので

だが周囲からみれば
その人の青色削減のために
おかしい色になってしまうゆえ青を戻すが

今度はその人からすれば
おかしい世界にみえるわけだね

 

1

そんなある日
その人はサングラスに気づいてそれを外した

すると驚いたわけだ

なんと調和の取れた世界だろう
これこそずっと私が認めてもらいたかったものだ

その感動が嬉しくて
つまり世界があまりにも美しくて

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