そのとき咲いている花
そこにあるものってなんだろう
例えば出掛け先の街で郵便局に入ったとする
初めて利用する郵便局
最初で最後の一度きりの場所
そこであなたは窓口の女性に対応してもらう
郵便物を渡して場を離れる
この何の変哲もない日常の光景
だがあなたは一輪の花を見たのだ
種が芽を出し茎や枝を伸ばす
そして葉が茂り花や果物が実る
それが木というものだ
だが一瞬たりとも同じ姿はしていない
葉が風に揺れる姿
雨に濡れる姿
すべてを「瞬間」としてコマ割りにしたら
一度も同じ姿をしていないことがわかる
瞬間をどれだけ細かく割っても同じ
陽の光が差し込む角度
雨の水滴との関わり方
風に靡くその動き
木そのものの成長
あなたが木を見たとき
それはあなただけのオリジナルだ
あなたの世界に咲いた「一瞬だけの花」だ
局員の女性も生活がある
だがあなたが触れた彼女のとの時間は
まさに一瞬の花
あなたにとって
彼女の実生活はフィクションだ
そんなものありもしない
彼女は人間ではなく
その時咲いていた花なのだよ
あなたは変化を恐れる
いまよりも悪い状況になったらどうしよう?
そのように考えている
または変化を求めている
いまよりももっと満たされたい!
そのようにいつも考えている
なぜ変化にこだわるのだろう
まるでいまその状態が固定されたもののようだ
あなたは「固定」されていると思っている
そうではなく
あなたは「木」なのだ
常に移り変わっている
木とは木だけが孤立して
存在しているのではない
太陽や雨風があって
木は実存する
逆向きも同じ
太陽は木があるから存在する
雨も風も同じ
つまりそれらの統合が「木」なのだ
それらの統合が「太陽」なのだよ
太陽とは木に於いての太陽があり
動物や惑星にに於いての太陽がある
つまり太陽という固有のものはなく
様々な世界に、その数だけ太陽がある
局員の彼女もそう
あなたの世界のキャスト
違う誰かのキャスト
彼女の夫にとってのキャスト
様々な「彼女」がいる
そしてすべては相互に依存しあって存在する
その依存関係が「それ」
つまり「ひとつ」のことなのだ
さて、あなたに置き換えてみようか
街を見渡しなさい
どこに「他人」がいるのだろう?
全部あなたの家族であり
友人であり知人である
同じ地球で暮らし
同じ空気を吸い
同じ太陽や水を感じて
あなたの中だけに登場する
誰もがあなたと深い関係にあるのだ
あなたが「他人」としているのは
一体どういうことなのだろうかね
どこに他人がいるのだろう?
この話は道徳の授業じゃないよ
ごく当たり前の話だ
そこにあるもの
それがあなたという実存なのだ
Notes あなたの世界, ワンネス, 世界, 宇宙, 幻想, 愛, 感謝, 真実
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昨日から、在り方を変える。今ここにあるもので十分と唱えながら生活を送ってましたが明らかに、苦しみは減り、少し機転が利くようになり、面倒な仕事も自然にこなしてたりする自分を発見します。
周囲との一体感、新密度も高まっているような気がします。
>>ら鯤さん
鯤さんかな?
返信が遅れてすまないね
あなたが道を歩く
そこにある風景とあなたとの境界線
それを破壊しなさい
するとあなたが道を歩いているのではなく
変化していく風景そのものが
あなたなのだとわかるときがくる
どんな宗教にも修行と呼ばれるものがあるが
それは何かといえば
自分を捨て去ることなのだよ
それで本当の世界を感じられるようになるのだ
瞬間的に一体に成れたり、と思いきや個別化の方に傾いたり、一日の中で揺らいでますね。
揺らいでいる状態からジャンプして完全なニルバーナに入れないものか
>>鯤さん
あなたの身体の動きは
あなたが生み出しているものではない
草が地面から芽を出して育っていくように
『勝手に』動いているのだよ
思考も同じ
思考という性質上、考えていると錯覚しがちだが
そうではなく
「考えている内容」が煙の如く発生しているだけだ
それは決して「考えている」のではない
そしてそれもあなたが生み出しているものではない
突如やってきて、去って行く
植物からすれば雨のようなものだ
あなたが涅槃にジャンプしたいならば
自己観照の質を深める以外にない
あなたはあなたはではなく
その世界に登場している人物であること
そこに気が付きなさい