己の「毒」を捨ててはならない

良い人間だと思われようとするほど
あなたの「良さ」は
どんどん失われていくものだ

まるで流行ばかりを追いかけて
服や髪型だけが歩いているような
空っぽの行進を続けることになる

だからあなたなりの毒は
除去すべきではない

この毒とは他者への寄り掛かりを
前提にした自己中心的な何かではなく
あなたのなかでずっとウズウズして
その炸裂を待ち続けている衝動のことだ

日頃のあなたはその毒ゆえに
自分は人に認めてもらえないと感じている
よっていつもそれを封じようとする

確かにそうだろう
それはあなたにしか
わからないものだからね

だがそれを失うほど
あなた自身が失われる

そして関わっている人々や物事が
どんどん色あせて見えてくる
仕事も暮らしも人間関係も
「つまらない絵」として描かれ続ける

だけども塩のひとふりが
ぼやけた味を引き締めたり
またその塩辛さによって
食材本来の甘さや旨味を
より引き出せたりするように

つまりあなたの良さ(毒)とは
無味なる世間にとっては
刺激的なスパイスに映るけども
実はあなた自身にも人々にも
その本来の美しさを引き出す
最良の源なのである

ゆえに自分で少し狂ってると
思えるぐらいの生き方をするといい
己自身を充実させ
そして「己の世界」も活性化させる

輝いている人たちは
基本的にみんな狂っている

だがそれはあなたが無味ゆえに
相対的にそう見えているにすぎないのだよ

 

1.

さてこの「毒」の正体とは

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