魅力ある役者
ある俳優がいて
いろんな作品に出ているが
彼の演技はいつも同じだといわれる
たしかにどんな役柄を演じても
いかにも”彼のまま”だ
最近の俳優にしろ歌手にしろ
たしかに上手で
どんなことにもそっくり適応して七変化する
それがいまの時代なんだろう
その意味で
なにをやっても同じ印象を与える彼は
時代遅れだといわれるのかもしれない
ところが彼が演じるその姿は
不思議な安定感がある
なにより彼の作品はいつも高い評価を得ている
むしろ上手な最近の俳優たちのほうは
たくさんの作品で
いろんな役柄を自在に演じ分けてるが
それゆえになんだか影が薄い
そりゃそうだね
その俳優はその場の演技に
うまく同化しているのだから
その人固有の魅力は光を放たない
「え?それこそ俳優の仕事じゃないの?」
まあそうなんだが
たとえばこの話をあなたに置き換えてみよう
いろんなスキルや知識を得たし
流行の服や音楽も知ってる
だけどもなんだか人生がつまらない
それにいつも
他人のまえで自信を持てなかったりする
せいぜい外面的なものが
他人に勝っているときに満悦するだけ
だから自分磨きとか
自分を好きなれとか言われるけども
これ以上磨くところがないわけで
いったいどうすればいいんだとなる
あなたは自分を好きになれないし
そもそもどのように
好きになっていいのかもわからない
外面を開いてみれば”中身”は空洞だからだ
そして寄ってくる人たちは
そうした外面を求めてやってくるわけで
なんだか虚しい毎日になってる
Notes あるがまま, 充実感, 唯我独尊, 楽しむ, 生き方, 自分, 自己想起
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