夢の構造から己の現実の仕組みを知る

現実はただ起こり続けている。だがその「ただ起こる」ことに自我は一喜一憂する。

スピリチュアルでは「起こりをただ俯瞰せよ」という。それはつまり、乾電池につないだ電球やモーターがどのように作動しているのかではなく、それらの作動を可能にしている「電流そのものを感じろ」ということだ。

するとこの現実世界で日頃様々な疑問を浮かべている「自分」さえも幻想であることに気づく。

たとえば擬人化なんて表現があるね。愛車を恋人として捉えたり、太陽を偉大なる王としたりする。飼っている動物や植物に対してもそうだ。話しかけたりするということは、その対象を人として取り扱っている。

自分も他者も擬人化されたもの

だがこの「現実世界自体が幻想である」と見定めたとき、目の前にいる家族や恋人さえも擬人化されたもの、さらには自分さえもそうであることに気づく。

実在するのはこの現実の背後に流れるただひとつの流れだけであり、私たちが「自分を忘れて」大いに笑ったり、「自分の解釈を落として」目の前の光景に見入ったり、「自分の損得を捨てて」誰かを愛したりするとき、その流れそのものにある。

言いかえれば、私たちがこの現実世界でいつも探し求めている「豊かで揺るぎない何か」は、探している自分がここにいるゆえに見つからないのである。

だからこの現実こそが自分そのものであり、そこに気づくことで「探し物」はこの現実を見通したその向こう側、つまり同じ場所にずっとあったのだと知るわけだ。

最大の疑問

しかしここでさらなる問いが出てくる。

とはいっても、もちろんこの問いさえも「自分」が浮かべているものであるけども、この堂々巡りの構造をより明確にするうえで、この問いについて考察する必要があるといえる。

さてその問いとはこのことだ。

「現実が幻想だということはわかった。だが、どうしてこの現実なのだろうか?」

私宛に毎日多くの相談が寄せられてくるけども、みんな壮絶な現実を体験している。あなたもそうだね。私もそうだった。

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