マネーゲームから脱出する

マネーゲームから脱出する

それは簡単だ
すべてに於いて「脱出」は何の努力もいらない
つまり「している」ことを「やめる」ことだ

だが「マネーゲーム」と限定したものからの脱出は
根本的な脱出にはならない
よってあなたの望むものは
マネーゲームからの脱出では
なかったことに気がつくだろう

まずマネーゲームからの脱出の前に
あなたは「すでに何から脱出しているか」
を見つけなさい

「見つける」がひとつのキーとなる
つまり脱出とは、それから解放された状態
だからわざわざ見つけなければ
それが実在しえないのだ

さあ何から始めようか

空気にしよう

よろしい
あなたは空気を見つけた
途端に呼吸が不自然となり
さぞ息が苦しいことだろう

意識というものは
見つけなければ認識しない
だが目の前の空気を見ないとか
感じないとかじゃない
空気（らしきもの）はただそこにあった
ただ空気に意味付けをしないことだ
「見つける」とは空気を空気と
あなたが意味付けしたことになる
それは空気じゃない
空気とは言葉だ
「すべて」から一部分を切り取った捉え方である
電話機も植物も空気も
切り取ることで物体化する
それが認識であり
「見つけた」ということだ

あなたが空気を見つけない限り
それはそこにはなかった
ただ「全体」が在っただけなのだ
見つけたことであなたは空気に囚われる
呼吸を生み出す
不自然な作用となる
苦しくなる
価値を与えれば
「大気汚染」などを意識し出すかもしれない
もはや執着
炎天下に酸素マスクを付けて歩き出す

だが見つけなければ
呼吸もなければ大気汚染もない

さてマネーゲームからの脱出だが
同じことだ

それは目の前に常にあり
そこから切り取れば
その部分がお金という認識になる
お金だから扱いが大変とか
そういう考え方から捨てるべきだ
お金も壁紙のシミも同じもの
まったく同じものだよ

よって脱出とは
見つけないこと
見ても聞いても
意味付けない

あなたが見なければならないのは
そのさらに奥深く、
その裏側にある全体性だ
そこだけ見ていれば
あなたは全ゲームからの脱出をするだろう

つまり概念からの脱出のことである

裏側にある全体性をいつも見ていれば
気がついたらその表面上は
あなたを象徴するものへ変わっている
それが素敵な暮らしというやつだ
あなたが悲惨な人ならば
世界の見た目は悲惨な光景として
プレゼントされる

あなたを象徴するもの
それが、あなたの勘違いしている
「願望」というもの

いいかい
願望じゃない
象徴だ

あなたそのものを表す世界
それがその世界となる