働かざる者食うべからず

動物は片付けない
やりっ放しだね

いやもちろん
周囲に居場所を悟られないように
その痕跡は隠したりする

飼い猫がトイレの砂を
ジャッジャッとやるようにね

最後は飼い主が掃除するが
しかし野生の動物はそこまでできない

だからトイレの場所を次々移動していく

それは一見
やりっ放しでいい加減にみえるけども
実はそうではなくて

動物たちのそうした場所の移動によって
食べた木の実などの種が
広範囲に蒔かれていくことになる

また排泄物は他の生物の養分となり
土のバクテリアの浄化作用で
やがては消えていく

土も植物も潤うわけで
それが食物連鎖を構造したり
新鮮な酸素や恵みの雨も降らせる
さらには”ゴミ”も残らない

つまり自然世界そのものは
自給自足で満たされているわけだ

ゆえに動物は自然全体とひとつにあり
その存在が自然の部分にある

彼らは自然と共にいる
彼らは自然とひとつの流れにある
だからこそ自然が助けてくれる

それは生まれくるときも
大地を駆けまわっているときも
そして絶命するときもそう

いつも大きな温もりに抱かれている

 

“人間”は助けてくれない

さて人間だけが自然から切り離されている

あなたがマンションの一室で
片付けずに散らかせていても
自然には片付かない

なぜ自然に片付かないのかといえば
それが野生動物のような他への貢献でないからだ

エントロピーは増大していくだけで
整然な秩序ある光景に戻すには
なんらかの”人間的な努力”を必要とする

たしかに人間は
自然が作品化できないものを
創り出すことができる

そのマンションも社会的な生活も
そして部屋に散らかってるすべてがそうだね

それらもまた自然とは別次元の
人間的な努力の結晶だろう

だが”それゆえ”に人間は
己の始末は己自身でやらなければならない

放っておいても自然は助けてくれない
つまり「みんな」は助けてくれない

自然が自給自足で成り立っているその”真似事”を
人間は行政や都市計画で実現させているが
しかし「何か」が足りないわけだ

“助けてくれる人”や”幸運”があるとしたら
それはあなたの行動のなかで
他へ貢献している何かがあるからだが
やはり大半は自分でやらなければならないだろう

それはもちろん

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