現実が夢になるとき

「恋人に捨てられるかもしれない」

そんな悩める友人を励ましているとしよう

だがどのような助言をしたところで
友人の頭には入らない様子で
延々と繰り返される嘆きや愚痴を
ただ聞いてやることしかできない

恋とはまさに夢のようであり
良夢にしろ悪夢にしろ
その物語に閉じ込められてしまう

つまりあなたはその恋の様子を
外側からみているわけで
そこには深い眠りに落ちて
夢にうなされている友人の姿がある

だから夢の外側から
アドバイスをしたところで
友人の心には届かないわけだ

これはもちろん生活や
人間関係の悩みにしても同じであり
人は夢に閉じ込められ
その世界が真実だと思い込んでいる

かつてその友人も
失恋した同僚を慰めていたことがあった

そのとき言っていたのは

「恋って怖いね
違う自分になっちゃうんだから」

しかしいままさに
その友人さえも違う自分になってるわけだ

 

夢見のパラドクス

このように
夢から目覚めているときは
自分が夢を見ているのではないことを
わかっているのだけども

だがここに
奇妙な循環が生じることになる

というのは夢を見ているとき
誰もが自分は目覚めていると思っているからだ

実際眠っているときの夢もそうだね
ここが夢の中などとは思ってもいない

目覚めているあなたからすれば
友人の言動は”現実離れ”していて
どこか狂っているようにみえる

しかしそれは友人にはその夢の世界が
真実の世界だと思っているからにある

繰り返しておくよ

あなたは友人をみて
「この人は夢をみてるんだ」と捉えている

それはもちろん自分が目覚めていると
知っているからだけども
ところが夢見の人も同様に
自分は目覚めていると信じている

そうなるとおかしなことになるね

つまりあなたもまた
いま夢を見ているということなんだ

 

目覚めよ?

さあここはどこなんだろう?

そしてこの「抜け出せない循環」において
2つの真理が明かされることになる

まずイエスや釈迦のいう「目覚め」とは
なんだろうかということだ

夢見の人は自分が目を覚ましていると
信じているわけであって
つまり目を覚ましても
やはりそこは夢の中となる

じゃあ覚者たちは
「目覚めよ」なんて言っていたが
彼らこそ「寝ぼけたこと」を
言ってるのではないのか?

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