名称を捨て去ることでひとつの何かが浮かび上がってくる
あなたの手には5本の指がある
親指と小指のカタチは違うが
あなたの指だ
頭と足のカタチは違うが
あなたの肉体である
ここで注意したいのは
なぜ各部に名前を付けているのかだ
名前がなければそれらを
分割して捉えることはできない
親指を見ようとも足を見ようとも
私の親指、私の足、とは言わずに
すべて「私」となる
名は言語上の分別だけではなく
全体から分離したカタチを
生み出していることがわかる
街の風景に目を向けてみる
街路樹、道路、車、歩行者、空、太陽
名を消し去ったときそこに何があるかね?
ついでに見ている私も落としてみよう
すべてはそのままにあるが
名がないからそれらが何なのかと
探る糸口がない
探ろうとすることすら浮かばない
これがあるがままに見るということだ
すべての名が消えて
浮かび上がってくるのはその背景
つまりそれがワンネスだ
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