機械仕掛けの宇宙
スピリチュアルで「あなたは体ではないし、思考でも感情でもない」とよく語られるが、それはいったいどういうことだろう? どうしていつも「思考の暴走」によって、自分や周囲がいつも大変なことになるのだろうか。
今回はその謎を体と思考の両面から解明していこう。
すべては自動的に活動している
まず「体」は宇宙とひとつであり機械的にフルオートで動いている。呼吸も心臓も細胞の活動も、あなたの意思とは無関係だ。体はただひたらすら自然と調和し続けている。
では脳そのものは体と同じ有機的な活動であるだろうけども、その脳内の活動はどうかといえば、それもやはり習得している言語によって自動活動し続けているのである。
心の声(思考や感情)はあなたの意図として生じているのではない。なぜなら「こんな悲観的な考え方はやめよう」という意図さえも、流れに沿って自動的に生じたものであるからだ(それゆえに心の声を変更するには、既存の言葉の法則から離れる必要がある)。そればかりか、色や形を認識することやこの世が三次元空間であること、時間の経過が存在していることもすべて、自動的に走り続ける言語活動によって成されている。
目に見える物質も心の中さえも、つまり“人間の世界”は言葉によって描かれているわけだ。
しかもすべて無自覚のままに過ごされているゆえ、人はこの”重大な事実”にまったく気づいていないどころか、自分が体も思考も操作していると思い込んでいるのである。
「無意識」は言葉でできている
ゆえにまずは「言葉は言葉の世界においてのみ独自に活動している」ことを知ることにある。