禁煙の方法について

タバコの影響について、また良い禁煙の方法はないかという相談が重なっているので手記にしておくよ。

精神依存が先にある

さてタバコについてだけども、まずその体は自然界からの借り物であること、そしてタバコの依存とは真性的な肉体依存ではなく、精神依存であることを頭に入れておこう。

つまり食後に一服しないと食事が完了した気になれない、会話中など何かを手で掴んでいないと落ち着かない、頭がすっきりしない、トイレがスムーズにいかないといった、身体的な症候はそれ自体で引き起こされているのではなく、まず精神的な習慣があるからこそ、単に肉体的な「」が付随しているのである。

禁煙はこの理解が一番大事なところとなる。つまりタバコがないときの「身体的な不足感」とは幻なのだ。

ニコチンが及ぼすもの

そもそも体はタバコを必要としていないばかりか、喫煙は自然的な生命サイクルとは逸脱しているゆえに、常に体に負荷がかかることになる。

ニコチンが肺から血液に溶け込むと脳に到達して自律神経を刺激し、肉体を興奮モードにする。

つまり外敵などからの突然の危機に即座に対応できるように筋肉や心拍数などをブーストさせるわけだが、昨今言われるようなストレスの蓄積や鬱病の原因の大半は「社会生活そのもの」がこれと同様の興奮状態を強制的に長時間引き出され続けることによって起こる。

だがこのモードは非常事態的なものであって本来の状態ではない。ゆえにこれが続くと体はもたない→DNAの修復異常から発癌となる可能性に晒されている。また興奮状態による血管収縮にて血流の低下→様々な疾患を引き起こすことになる。しびれや眼球の異常、肩こり、様々ある。

真の至福を忘れてしまう

ところが当の本人は、こうした興奮モードであることが「己のクリーンなコンディション」だと誤認してしまう。ニコチンの作用によって頭が冴えているような感覚、体が活動的になっているような感覚といった「快楽」が生じるからだ。

その快楽の湯船に浸されていることが精神の基準となるゆえに、日頃は常にそれを下回っていることになる。摂取したその”瞬間だけ”が基準値に達する唯一のタイミングであるわけだからね。

つまり「ニコチン切れ」の状態になれば、精神は足場を失い、不安症が現れてくる。だが実際は本来の至福の大地に足を下ろしているのだ。

もちろんその不足感に耐えきれずまたタバコに火をつける。この反復によって肉体も精神もまったく非自然的なサイクルに放り込まれることになり、それはもはや全体の生命とともにある存在ではなく、宇宙からすれば異物でしかない。全体エネルギーからの享受が打ち切られ、ニコチン投与が唯一の幸せであるようになっていく。そうしてジャンキーとなるわけだね。

ちなみにアルコールは脳の神経活動を抑制する働きがあるから、タバコとは逆向きの作用がある。モヤモヤした思考から解放された感覚が至福感を催すことになる。

こちらも「アルコール切れ」によって、そうした抑制効果が失われればイライラしたり無気力や不安感に襲われはじめる。つまり摂取したアルコールの分解によって神経過敏状態に陥ってしまい、それを和らげるためにまた酒に手を伸ばすことになる。

肉体は自然のサイクルに流れている状態こそが「永続する至福」にあり続けているのだけども、こうした外部刺激によってその本来の安定感、充足感から切り離され、ずっと己を包み込んでいるエネルギーを忘れてしまう。自らでそれを断ち切ってしまっているのである。

禁煙の方法

というわけで、ニコチンによって見出される快楽状態に精神が依存するのであって、だから禁煙したいならば

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  1. tomonori より:
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