桃源郷へ

外を歩いてると
「ああいいな、こんなところで住みたいな」
そう思える穏やかな一画があったりするだろう

「ここで暮らせば
いまみたいに焦りながら
せかせか生きることもない」

「うまくいかないことがあっても
全然気にならないだろう」

みたいな具合にね

実際そういう場所は昔から誰もが
良いところだと感じていたわけで

たとえば地盤がしっかりしていたりとか
陽の光の差し込み方が美しかったりとか
自然的な条件が偶然に重なっていたりする

ましてそんな気分になるからこそ
みんなで街を綺麗に保ったり
互いに譲り合う気持ちが定着したりして
ますます良い雰囲気を漂わせるんだね

もちろんあなたの感性によるものだから
そのようなエリアは様々だけども
大体は他よりも地価が高めの
高級な住宅地だったりが多いんじゃないかな

ところがそれにも関わらず
穏やかさに包まれたあなたは

「なんだかここで暮らしていたら
なにもしなくていいような気がする」なんて

いまの生活でも精一杯だというのに
その高級地において
「もう働かなくていいんだ」という
不思議な納得にいたるわけだ

 

桃源郷

そんな矛盾した思いが浮かぶのは
どうしてだろうか?

それはそこで住んでる富裕層たちのように
自分もそうなれば何もしなくていいという
“理屈”からのものではない

いやもちろんその安楽な気分の
理由をみつけようとすれば
そのような現実的な答えや方法しか
考えつかないだろう

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