新しい時代を生きていくために

時代はどんどん移り変わっていく
社会は便利になって
新しい分野や流行が巻き起こる

ところで時代が変わるというのは
何が変わるというのか

それは人間が変わるということだ

ここ数十年間に焦点を当ててみても
やはり人間に「大きな変化」がある

だから子どもの頃に
真理だと教え込まれた感覚を
いまも引きずっていると
現在あるべき「人間」とのギャップに
苦しむことになる

それは目に見えた表面的なことではなく
生き方の土台となるものだ

ゆえに時代が変化するたびに
表面上はそれに乗っかっているつもりが
どこか落ち着かなかったり
また流行や宣伝に振り回されて
お金や健康を失ったりする

だからその「人間の大きな変化」について
よく知っておく必要がある

ではこの数十年で
人間はどのように変化したのか

それは真理がひとつではなくなったことにある

 

1.

話のために少しだけ歴史を遡ろう

まず西洋では15世紀ごろに
教会の支配から解放されつつあり
一般庶民は現代の私たちのような
「個人性」を獲得する

それまで神という主体のもとに
人間は活動していたが
個々人のなかにある「理性」が
活動の主体となっていった

神→理性の時代(個人の時代)になったわけだ

そして人間は各々が知識や理解を
高めていくことで
「真理」に到達すると考えられた

ではこの「真理」とはなんだろう?

時代は移り変わっても
しばらくはまだ「個人」は不安定だった
それまで神という偉大なものに
守られていたという感覚が抜けきれず
個人として活動するにも
大きな守護、大義名分を必要とした

それが「真理」と呼ばれるものだ

世界を旅して新しい大地を発見したり
教会の支配から庶民を解放したり
新しい産業を生み出したり
医学や自然科学の探求など
たくさんの分野が生まれ
そして発展していった

人間が世界を解き明かすことで
世界の構造が明らかになるとされ
社会は望ましい形になっていくと考えられた

それが以前の時代の真理だった
大いなる正義と呼んでもいい

つまりその「ひとつの真理」に向けて
そしてそれを信じて
人間は果敢に立ち向かってきたわけだ

たとえば自分の命や立場の危険を晒しても
それでも探求をする姿がたくさんあった
その善し悪しは別としてね

誰もが知る有名どころなら
野口英世やマリーキュリーたちの
病原菌や放射線の研究は
まさに命がけだったし
ガリレオは異端とされても
己の信念を貫き通した

ルターにしてもスピノザにしても
ゴッホにしても
書き出せば山ほど出てくるが
現代人とは何か違うものが
彼らには秘められている

それは先のように
自分のやっていることが人類全体の
功績になると信じていたことにある

もちろん私利私欲もあっただろうし
大半は己の納得のために
取り組んでいただろう

だけどもそうしたことが
いずれ「認められる」ということ
つまり唯一の真理である
「人類の躍進」であることが
彼らの衝動の背景にあったわけだ

これは言い換えれば
その真理が保証になっているからこそ
彼らは自分のやっていることが
間違えていないと突き進んでいたといえる

それは漠然たる正義の概念だった

何かを発見したり開発すれば
たくさんの褒美が与えられる
またその発見によってたくさんの有用が生まれる

それは経済としての発展にもなった

人類の知識や富の拡大につながるかどうか
そうした絶対的な「根拠」や「目的」が
前の時代にはあったというわけである

 

2.

ところが現代になって事情は変わってきた

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