「いただきます」の真理

牡蠣のおいしい季節だね

牡蠣の栄養素といえば
亜鉛をたくさん含んでるわけだが

もしここで
亜鉛のサプリメントを摂ればいいじゃないかと
あなたが考える人ならば
今回の話はよい学びとなる

というのはたしかに
サプリメントだけで生きていけないわけだが
“その理由”としてよく挙げられるのは
咀嚼や消化機能が衰えることで
様々な不調をきたすということだ

それはもちろん
生命としての力が弱まる
ということだが
しかしそれは”本当は”どういうことだろうか

ここで少し頭を柔らかくする必要がある

そもそも栄養素や身体機能とはなんだろう?

私たち人間はそうした基準をもとにして
「これが足りないからもっと補おう」みたいに
判断しているが

しかしそれを必要とする体も
そしてそれを補う食べ物にしても

それらは別個のものであるようにみえていながら
実際はひとつに調和してこそ
真のあり方になるということだ

つまり亜鉛やビタミンなどの”栄養素”や
また顎の力や消化などの”身体機能”も
それは私たち人間が
この宇宙全体の現象のごく一部分だけを捉え
それを解釈するために
そのような名を与えて識別したものにすぎない

さらにはそうして分類したものが体系化することで
様々な分野が人間の世界に生まれている

今回の話なら栄養学や医学だね

 

温もりのなさ

つまり本当にここにあるのは
亜鉛でもなければ消化機能でもないわけで
しかし私たちはこの巨大な宇宙の現象全体を
そのまま捉えることができないゆえに

そのように区別して
そしてその区別したものを基盤にして
そこから解釈の塔を築きあげている様子にある

だから私たちはそんな独善的な観念において
サプリメントだけじゃ生きていけない
という”理由”をみつけているが

それは自らで創り出した”説明の世界”のなかで
その根拠や原因をみているわけだね

ここにたとえば
科学的証拠みたいな裏付けの
もろさがあるのであって

つまり科学的証拠なんてのは
それ自体が人間の認識の産物であり
そしてなにより
それらが”経験的な事実”であるということ自体が
まさに人間が青いサングラスをかけてるのに
それに気づかずそれは青いといってるようなものにある

だからこそよく言われるみたいに
“正論”や”コンセンサス”を盾にした主張が
どこか温もりのないものに感じたりするんだ

 

「いただきます」の意味

さて牡蠣の話に戻してみれば
じゃあ私たちは牡蠣を通じて何を得ているのか

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