共通するもの

犬を飼ってる人は
よく経験することだけども

知らない人が突然笑いかけてきたり
話しかけてきたり
車のガラス越しに手を振ってきたりする

若い人から高齢の男女まで様々だが
もちろん飼い主である私に
ラブコールを送ってくれてるわけではない

そこを取り違えると面倒なことになるが
つまりワンコはいつもモテモテだといえる

とはいえね
そうして語りかけてくれる笑顔の向こうに
深い思いを感じさせる人は多いわけで

彼らも犬と暮らしていて
だけども辛かった悲しい思い出が
残っていたり

もちろんそんなことは口には出さず
満面の笑顔でみつめているが
同じ飼い主である私はすぐにわかる

つないでくれるもの

そうしてみれば
私たちにとって”犬”とは
なんだろうかとなるね

犬が人と共に生きるようになってかなり古い
3万年前の遺跡には
すでに共生していた痕跡が残っているらしい

犬たちと一緒にいると
普段ならすれ違うだけの人たちとの
交流が生まれる

聞くことのなかったその声や
見ることのなかったその笑顔を知る

つまり私たちがあるべき自然な関わりを
彼らは知らせてくれているように思える

だがそれはワンコに限らずともそうだね

たとえば趣味を通じて
人は互いを受け入れて友達になったりする

夫婦にしても仲違いをしたときは
共通する何かを通じて再び笑い合えたりするだろう
大体は子どもかペットかだろうけども
だからみんな大切な存在なんだ

あなたと人生

じゃああなたがその何かと出会えた
本当の理由はなんだろうか？

そうしてみれば
たとえいま孤独であっても
同じ何かがみえてくるんじゃないかな

つまりどんな困難が降りかかっても