本当の豊かさをみつける
「思い切って買ってしまおう」というときがあるだろう。
家電製品のなかでもグレードの高いものや高額な趣味のものなどがそうだね。
良いものを手にすることへの考え方は様々あるけども、ただしそうして高価なものを買うときに気をつけなければならないことがある。
それを購入しようと決意したその心には、本当はなにがあるのかということだ。
たとえば日頃やり遂げなければならないことに追い詰められていて、「逃げたい」という気持ちが、そのような思い切った決意に出ているのかもしれない。
これが厄介なのは、商品のカタログを眺めているとき、まさか現実から目を逸らすための「手段」として購入ボタンを押そうとしているなんて考えもしていないということにある。
そのときの思考といえば「欲しいけど高い、でも待てよ、考えてみれば、〇〇して〇〇すれば買えるんじゃないか? よーし、買っちゃえ」みたいに都合の良いことばかりを浮かべているわけで、だがまさにそれが人生をどんどん困難にしていくことになる。
光が過ぎ去ったあと
たとえばそうして何かを手にしても、購入前に高まっていた期待は完全に裏切られることになる。つまりそれを楽しんでいる”つもり”はできても、真に楽しむことはできない。
たしかに”自分”の言い分としては「これは絶対に必要なもの」であり、また「一度きりの人生をいま楽しまないとどうするんだ」みたいな真っ当な理由を掲げているが、だが実際にしているのは、単に一時的な心の逃げ場としてその購入ボタンを押しただけであるからだ。
ましてその代金が高額であるほど、追い詰める現実から強固に守られた気分になっているかもしれない。
しかしどれほど豪華なものであっても、その光は線香花火のように束の間で消えていくのであって、届いた高額商品に触れながら、結局いつもの恐ろしい気分に見舞われている己の姿だけが残される。
そう、現実は何も片付いていないからだ。
その楽しみは苦しみかもしれない
さらには崩してしまった預貯金への虚しさや、また後払いの支払いが乗り掛かってくるだろう。
その支払いもまた「追い詰めてくる現実」のひとつとなるわけで、つまりこの悪循環のなかでどんどん人は多趣味や物持ちになっていくが、それに比例して現実に追われる焦りも大きくなっていく。
ゆえにもしあなたが多趣味だったり家にいろんな物が転がっているならば、それらが「本当に人生を豊かにしているものなのか」と問わなければならない。
「私は冬は連日スキーに出かけて、夏はこのキャンピングカーが大活躍してるんですよ」
それは結構なことだけども、その”楽しい過ごし方”の裏側にあるものに、常に注意を向けておく必要があるということだ。
人生を楽しんでいるつもりが、実は人生に苦しんでいるだけのかもしれない。
だとすると、楽しもうとするほど苦しくなっていくわけで、しかし”原因”に気づいていないがゆえ、その盲目からまた苦しみを重ねていく。
そのループから離脱する必要がある。
悪循環から離脱するには
もうひとつ大事なことがあって、
Notes ネガティブ, ワンネス, 不幸をやめる, 世界を変える, 幸せになる, 生き方
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