自己管理の法(18)
ツールの続きを記していこう
Taskuma
時間&ルーチン管理のマスターツール
時間とは空間のことだ
つまりタイムマネジメントとは
部屋を整理することと同義である
部屋に新しい何かを置くには
スペースを作って場所を確保する
また物を順番に並べていけば
あとどれだけ空間ができるかもわかる
それと同じことを「時間」でやるわけだ
あなたは何かを集めて生きてきた
物であれ、知識であれ
がんがん詰め込んできたが
その足の踏み場もない部屋(頭)の中で
どうやってくつろごう?
スペース=余裕
脳も部屋も時間も満杯にしないことが
ストレスフリーの基本となる
意識空間にスペースができると
そこに何かが流れ込んでくる
それまでネガティブやら疲労やらで
埋め尽くされていたマインドエリアが
スカッとした何かで置き換わる
それを実践できるのがTaskumaだ
便利だから愛用している
一般的なタスク管理ツールが
前後にずらしたり非表示にしたりなどの
平面的なものであるのに対し
このツールでは時間の概念が加わる
日頃のお馴染みのルーチンたちは
4Dキャラクターというわけだ
彼らは各々の実行時間を所持している
セクションという時間帯のマス目に
ルーチンを自在に振り分けることで
午前中に空き時間を作りたいなど
そういうプランが視覚的に可能となる
このアプリの功績は大きい
なぜならばあなたの1日という「空間」を
変幻自在に操れるようになるからだ
何時何分に何から何までのルーチンを処理し
その後の数分間にやりたいことを完了させる
空間に浮かび上がった幻想を右や左へ移動し
その隙間にやりたかったタスクを挟む
ルーチンの正体とは信念のこと
あなたが思い込んでいる現実のループが
日々のルーチンとして想起されている
潜在意識が手離すまでそれらは起こり続ける
だがルーチンを野放ししにしては
空間にスペースがなくなってしまう
以前も記したように
気付かない間にあなたのエネルギーを
どんどん消耗していく
だから勝手に起こり続けるものは
勝手に処理できるシステムに任せればいい
つまりあなたは日頃、
そんな諸行無常を逐一相手にしているから
ヘトヘトになっているのだよ
これはお金も同じ
金の流れとはルーチンの代表格だ
入ってきては出ていく
流れるものは必ず周期がある
あなたが周期をよくチェックし
流れを仕組み化すれば
お金について悩むことはなくなる
入ってくる量に出て行く量を合わせ
出て行く量に入ってくる量を合わせる
邪魔なものは、固執するマインドだけ
そういうことをシステマティックに管理する
繰り返される循環作用に
もう煩わされなくなる
覚えておきなさい
この世界のすべては
必ず「同じもの」で中和できる
つまり消え去るということ
金がなければ、ない状態を拒むのではなく
それに合わせていくのだ
あなたが不幸な状況ならば
もっと自ら不幸を味わうことだ
不幸そのものになるとき不幸は消える
不幸など最初からなかったことになる
認めること、すなわち
あなたの意識から葬り去ることが
観念世界を再構築する基本となる
あなたが構築したこの世の信念を
崩壊させてくれるものが本ツールとなる
WorkFlowy
これはアウトライナーという類いの
テキストエディターだ
思考に思考を重ね合わせていき
その背後から次のステップを導き出す、
いわゆるブレインストーミングに適している
私は思考的に必要とするものがあれば
WorkFlowyでマインドを遊ばせてみる
人は思いに耽っているときの
心地良さを知っている
憎しみや怒りというネガティブでさえ
ついつい考えてみたくなる
一度考え出したら止まらない
それは塩のきいたフライドポテト
食べ出したら止まらない
身体に悪いとわかっていても
無意識に手が伸びる
思いにふけるとき一体誰が心地良いのか?
無論、マインドだ
あなたではない
マインドは思考のプールで泳ぎたいのだ
それが彼の本質であり
本来の生息地なのだよ
だがプールから出てくるからややこしくなる
世界の中で彼が何かしようなど
到底無理なのだ
なぜならば彼は思考はできるが
一切の実行はできないからだ
世界とは体験の場所
つまり実行を伴う空間である
どこに彼の居場所がある?
そんなわけで思考と実行は分けるべきだ
人は何か実行しながら
ああでもない、こうでもないと思考する
だから必要以上に疲労する
行動もなかなか進まなくなる
決して彼をプールから出してはいけない
朝、作戦会議をしたら
あとはその通り実行するだけ
たったこれだけの習慣で
あなたの日常はとても軽くなる
自分の頭が丸い金魚鉢だとイメージしてみよう
そこで泳いでいるのがMr.マインド
電気ナマズのような形態をしている彼は
常にビリビリと思考を放っている
その放たれる思考はすべて妄想だ
彼は外の世界に触れたことはないからね
「おい、これはきっとこうだぞ」
「おい、あいつは敵だぞ」
「おまえはそれでいいのか?」
「このままじゃこうなるぞ」
オーケー、Mr.マインド
それでよろしい
あなたの思考や感情の正体は
それまでの記憶の蓄積である
だからマインド会議で出される案は
あなたの経験の域を出ることはない
それも役に立つときはある
だが大事なポイントはそこじゃない
マインドが自由に思考できる場を得て
自らの思考に自己解決を繰り返すとき
漂っていた思考が消えていく
思考に思考をぶつけることで
思考そのものが中和されて消滅する
するとそこに隙間ができる
そのスペースには
予測しなかった何かが舞い込んでくる
これがインスピレーションだ
先でも解説しように
意識空間は隙間を認めない
必ず何かで埋めようとする
あなたの見ている風景に
1mmも隙間がないようにね
アウトライナーやらマインドマップなど
そうした思考整理ツールが人気なのは
突然スルスルとアイデアが出てきたり
意外な解決法が浮かび上がったり
つまりマインドを超えた何かを
呼び覚ますことに適しているからだ
私はマインドが浮かび上がらせる、
あらゆる思考を消滅させるために
WorkFlowyを使っている
毎朝「今日はなにする?」から始まり
毎晩「見直し」で終わる
日中も何かマインドが電波を発したら
その整理をする
整理をする、とは
その思考を消滅させるということ
決してそこに答えは求めていない
想起したすべてを無に帰する
それが私の仕事だ
次回ではこれまでに紹介したツールを
実際どのように組み合わせているか
私の用法を解説しよう
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複数のデジタルツールを縦横に使えるようになること自体が根気がいる作業ですね。
しばらくは、ホワイトボードで代用しておきます。(苦笑)
鯤さん
その通り
使うことに囚われていては
何にもならない
だから紙とペンだけでもいい
または出かける玄関先に
明日の準備を置いておくだけでもいい
もちろんホワイトボードでもいい
大事なのは
頭の中で抱えないことだ
常にスペースを空けておく
それを意識することだ
便利だと思えるようになるまでは
道具は足枷となる
だから道具を採用するときですら
その時の意識はクリアでなかればならない
部屋にホワイトボードが掲げられていて
いつまでも同じ内容が書かれていたら
あなたはそれが視界に入るたびに
モヤモヤとしたノイズが発生することとなる
だから常に更新することだ
同じ内容がクリアできない状態ならば
少し工夫をして書き直すことだ
常に新しい状態にしておきなさい
「新しさ」はスペースを意味する
非ルーティンだけでなくルーティンも含めて、
すべてのタスクを把握しておくことが
こんなに気持ち良いとはと驚いています。
行動にも弾みがついています。
自分がふと思ったことや、人から頼まれたことは、
十分に叶えることができると実感することができました。
ありがとうございます。
29歳さん
大事なのは握りしめているものを
手放すことだ
リリースすることで
あなたの意識からそれは失われる
現実はただそこで起こっている
だがあなたの意識は過ぎたものもずっと
抱え込んでしまう
だからそこにあるものは
そこに置いておく
シンプルなことなのだよ
そうすることで
あなたのいう通り、結果的に
すべてがスムーズに流れていくようになる
その為の手段として
今回はデジタルツールを挙げているが
手放せるならば、なんでもいいのだよ
紙とペンでもいい
とにかく意識から離すことだ
4月末から、ここで教えて頂いた自己管理法を実践してみて、とても爽やかで元気に過ごしでいたのですが、一カ月たった頃に風邪を引いて、そこから一気に気力まで減退してしまい、なかなか元気になれずにいます。朝起きれないのが辛いです。
初めの一カ月は、無意識に頑張りすぎていたのかも知れません。
今はゆるーく決めたスケジュールをこなすのが精一杯です。
この状態も流れの中にあるのでしょうか…
口笛さん
自己管理の法とは
ライフマネジメントをすることで
瞑想的なライフスタイルを習慣化させることを
前提としている
もしあなたが
それまで向いていた「外」が「内」に
なっているのならば
それは意識的に暮らす習慣がついてきてるということだ
そうであれば
しばらくはあらゆる負荷がかかる
これまで見過ごしていた
あらゆる体の不調、ネガティブ、
そういったものにも
すべてに意識が向くからだ
だがそれを超えなければならない
それを超えるとき
あなたはやっとスタートラインに立てる
起こるがままにしておきなさい
ただ、自然に流れる風のようにありなさい
こんにちは。初めてコメントします。
この記事を読んでWorkflowyを使い始めました。
内側にわいてきた思考を可能な限り書き出すということを1週間ほど続けていますが、不安やイライラを伴った思考でも、書き出した直後にどこかへ行ってしまいます。
また、一度書き出した思考は、その思考を引き出すような状況になっても、不思議とわいてこない気がします。
WF前は、どんな思考も眺める努力をしていましたが、幾度も同じ思考に囚われては苦しんでいました。
どうやら、マインドを大人しくさせる方法として、書き出すというのが自分には向いているようです。
Fumiさん
やあ、はじめまして。
>どうやら、マインドを大人しくさせる方法として、書き出すというのが自分には向いているようです。
良いことだ。書き出すこと、つまり可視化すること(外の何かに出力すること)で、心のメモリ領域は解放される。
WorkFlowyはとても良い道具だった。3年前の手記でね、いまは私はハードウェアの環境が変わってきたこともあって違うツールを使っているのだけども、WorkFlowyはスルスルと頭のなかを流しやすい設計になっていた。それは一元的な構造になっているからだ。設計者はそうした思想をもとにプログラムを制作したといわれている。
もちろんアプリの恩恵は素晴らしいものだが、こういう「設計」がされているというところにも大きな示唆があるので留意しておこう。
バラバラになって収拾がつかないものを、いかにしてひとつの体系にまとめ直すのか。
たとえばあなたが体験している現実の物事のすべてに「独自の規則化」を与えてひとつの構造にするとき、自分自身を取り巻く環境や、これからどうすべきかということの「見通し」がとてもよくなる。これは”意味世界”を超えた視座にあるということ、すなわち老子のいう「タオ」にある。
実際私も(とはいっても当時は手作業だったけども)そうして己の見通しを立てるために「難局をシンプルに捉え直す」という作業を繰り返してきた。その当時に培われた独自的なスキルはいまも存分に活かされている。
当時は遭遇する現実への対処法的なものだったが、いまや様々な「知」で溢れかえる人間という世界、また己という生命的存在さえも「シンプル」に捉えられるようになっている。もちろんそれは驕り高ぶるということではなく、むしろその逆であり、この世という素晴らしい創造世界を「素直に讃えられるようになった」ということだ。
だからことあるごとにWorkFlowyに書き出してみるといいね。よいトレーニングになる。やがて「独自の規則化」を与えられるようになるとき、あなたは物事の意味の閉じ込めから抜け出せているだろう。現実の諸々が両手のなかで浮かぶキューブのようになる。
己の存在さえもその中でくるくると踊っている。