人生という地図

気づいたらこの世界にいただろう？

あなたはいつの間にか生まれていて
世界のなかにいた

だがそれはいまも同じであるはずだ
気づいたらこの文章を読んでる

いいかい

この世があるのは
それについて考えるためではない

つまり思い悩んでその解決を思考したり
腹を立てたり恐れたり
そんなためにあるのではないんだ

そうではなく
たとえば最新のテーマパークに訪れて
あちこちを眺めては「へえ！」と
手を叩いて感心するように

この世というのは
そのありのままを「受け取るため」にあるんだ

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そしてその「素直な受け取り」が
人生を大きく進展させていくことになる

たとえば前にも手記にしたことがあるけども
人生の最大の”秘密”とはこういうことだ

たしかに
“新しい出会い”や”新しい体験”によって
まるで新大陸を発見していくように
人生はその地図を
どんどん拡大しているようにみえている

つまり新しい発見こそが
人生を開いていくのだとあなたは理解している

だが本当はそうではない

これまでの人生をよくよく振り返ってみれば
（本当によくよく振り返ってみよう）
己は新しい発見など
実は一度もしていなかったことに気づくからだ

じゃああなたはなにをしてきたのか

いったいどうして
人生の地図はその空白だった領域が
炙り出されるかのように現れたのか

それはあなたが
“もともと知っていたこと”を
ただ認めてきただけなんじゃないかな

会社の面接にしろ
趣味ができたときにしろ
友人や恋人との出会いにしてもね

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ゆえに人生の最大の秘密とは
苦悩して見出すものなどなかった、
つまり実は秘密などなかったということなんだけども
だがこの意味はよく理解しなければならない

どんな幸運や災難に直面するのであれ