花火

花火大会の季節だね

花火のよいところは
“いろんな場所”からみえるということだ

私も仕事帰りの渋滞中に
突然上がった花火をみていたことがある

ラジオからは当時のヒット曲が流れていた

いまも耳にすれば
絶望のなかで生き抜こうとしていた
その頃の自分が蘇るけども

それは数百万の人々が暮らす都市での
小さなひとりがみていた光景だったわけだ

今年も花火が上がる

電車の窓やベランダから眺めている人
散歩中や公園のベンチでその音を感じてる人
あなたもそのひとりかもしれない

私たちは同じ花火をみている

みんなそれぞれ人生の重みを抱えて
夜空の花火をみている

いつかその花火のように

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