休み明けへの憂鬱をふり払う
世間は連休で
特にその初日なんかは
多くの人が平日の苦悩から解放されて
心穏やかに過ごしているわけで
そうして大勢の人が心安らいでいるとき
街の空気はそんな人間の心を反映する
もちろんその”空気”は目に見えないものだが
「なんだか穏やかだな」というその不思議な感覚に
気づいたことがあるかもしれない
つまり私たちのほうこそが
全体の殺伐とした空気や
穏やかな空気を感じ取る能力を持っている
ということなんだけども
それはもちろん
休日だからいつもより車の交通量が少ないとか
今日が休日であることを知っているとか
そのような理由があってのことではなく
たとえば平日も閑静な住宅街にいて
それでいて会社勤めや
子育てをしている人のようではなく
カレンダーに縛られない生活で
いまが何曜日であるのか忘れているとしても
「なんだか今日は世界が穏やかだな」と
いつもと違う何かと感じるものなんだ
その直感が”気づき”にまで保たれるか
それともすぐに捨て去られるかは別としてね
そんな具合で
己の周辺を包んでいる空気を無意識のうちに
私たちはいつも肌で感知している
これは飼い犬や飼い猫が不審者に警戒したり
飼い主が不安を抱えているときに
普段と反応が違ったりするのと同じで
見えない波動を感じている様子にある
ノイズは外のノイズが聴こえない
ただしその感度が高まるのは
ある条件があって
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