水星逆行

以前にコメント回答で水星逆行の話をしたことがあってね、わりとそこからメール相談のなかで「いま苦しいのは水星逆行中だからですかね」という言葉が目立つようになってきた。

そんなわけで私なりの話をいれておこうと思った次第だが、実は今日から今年4度目の水星逆行がはじまっている。

 

認識より”存在”をみる

水星逆行とは占星術の話なんだけども、実際の天体の周期上で水星が逆向きに進んでるように”みえる”という現象のことだ。

たとえばあなたの誕生星座というのは、生まれた日に太陽の方角にある星座がなんであるのかということにある。

とはいえ、古代メソポタミアのシュメールで厳密な星の観測が始まり、そこからバビロニアで体系化された占星術だが、4000年以上前と現代では地軸のずれで実際の星座と誕生日に割り当てられる星座は大体ずれている。

このずれはやがてまた戻っていくが、そもそも総合的な関係から占星術は導かれるので関係がないとされるね。

いつも話すように、それが星であれ、人であれ、出来事であれ、そうした形象は”認識”されたものにすぎない。

つまり大事なのは、そうした”見かけ”を取り払ったときに、じゃあ本当はここになにがあるのか、という存在論的な受容の感覚をもつことにある。

自分の体や感情でさえ認識されたものであり、健康で穏やかであるならば、それはここにある「流れているもの」がそうだということだ。その流れていてるものは区切りなく広大であり、グラデーションのように濃淡が徐々に変化している。

ゆえに占星術というのは、見かけ上の天体周期や重なりによって、その”グラデーション自体”を捉える視座にあるわけだ。

 

“空”を移動する

話を戻してみれば、私たちは認識された世界で「うまくやろう」とか「嫌な思い」だとかを経験しているが、つまり人生は”認識”されたものであり、言いかえれば、認識を変えれば人生が変わることになる。

それはこのようにもいえるだろう。

「流れているもの」が区切りなく広大であり、しかしそのある部分が己の認識として世界を表しているのならば、「認識を変える」というのは、その広大な領域のなかを自らで移動するということだ。

たとえば「不幸続きでうまくいかない、もやもやしてる」というとき、もちろんその認識の世界に留まっているからだが、実際それは広大なグラデーションのなかで、いまひとつ落ち着かないエリアに留まっているわけだね。

この大いなるもの、仏教でいえば「空」と表現される、それ自体では見かけを持たないゆえに「なにもない」が、しかしあらゆる認識の源泉ゆえに「すべてある」というその高次の次元においてこそ、認識上の問題は”解消”することになる。

 

世界があべこべになる

さて、占星術や水星逆行という”認識上”のそれらの詳細な解説は、専門的に述べているサイトなどを検索してもらうとして、”より根底的な原理”からみてみたとき、水星逆行がいかに厄介なのかがわかる。

それは単に「星の軌道が逆さまにみえる」ということではないからだ。逆さまにみえているのは認識された後のものだ。

つまり広大なグラデーション自体が変調しているのであって、いわば極端に変化している領域をまたぐようにして認識世界が表現されている様子にあるといえる。

だからこれまでと変わりなく慎ましく暮らしているのに、世界が歪んでみえてくるんだね。

よくいわれるように、突然に車や家電が故障したり、人間関係が妙な行き違いで不和になったり、本来ありえないような変動が世の中に現れたりする。

そして特に人間関係に顕著だが、たとえば相手の親切心や思いやりがまるで反対にみえてしまって、それに反発してしまうことでますます深みにはまっていくことにある。

 

“反応する自分”をみつめる

実際そのときの心のなかは「穏やかではない」だろう。

そう、天体の様子は、己の心に表れている世界の”類比”にある。

だが認識が「大いなるもの」自体を変えるのではなく、認識を変えることによって「大いなるもの」のなかを移動するのだと覚えておくことだ。

もちろんそれは良くも悪くもであり、たとえば己の誤った理解や判断によって、相手の姿が正逆反対になるわけだが、水星逆行中はまさにその誤算をおこしやすい。

だから”認識された姿”をみて、さらにはまり込まないように気をつけよう。

特に対人関係では即座に反応するのではなくて、ゆっくり間をおいて、別の見え方ができるようになってから応ずるのがいいね。

実際そちらのほうがあなたにも”穏やか“であるわけで、つまりそれは優しいグラデーションへ移動したんだ。

 

宇宙の平穏

というわけで、水星逆行中というのは、”いつも通り心がけている”にもかかわらず、己が立っている足場自体が傾いているゆえ、気づかないままに、”いつもと違う認識や判断をしている”ことになる。

だから何かのことでイライラしたり、落ち着かない気分になるのは、それは物事や相手が原因ではなく、己の認識自体が知らぬ間に入れ替わっているのだと注意を向けておく必要がある。

水星逆行は今日から来月の18日まで続くので、己自身への用心を怠らないようにすることだ。

とはいえ、この期間中でなくてもそれは大切なことだね。

だからその意味では、水星逆行は必要として起きているわけであって、

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