アクエリアス

人生を愛するというのは
車の洗車に似てるといえる

もちろん洗車したところで
車はスペックアップなどしない

エンジンや足回りの部品を交換してこそ
数値上のスペックが上がるわけだが

これは”いまの不幸な時代の人々”に
重ねることができる

いまの時代の人たちは
そうした数字重視の傾向にあるわけで
いかに自分のグレードが向上するかにばかり
目が向けられているからだ

他人の姿への羨ましさや
社会的な価値観に煽られて

学歴やステータスが高くないと意味がない
お金や稼ぎはたくさんなければならない
恋人はこの容姿でないとだめ
住まいや環境は無理してでも
この水準をクリアしないといけない

また最近ならソーシャルネットのフォロワー数が
自分の価値を測る尺度になっているようだ

つまり世間というカタログをみて
あれがいいなこれもいいなと
お金や心労を費やして”数値”を向上するわけだが
それは車の部品交換による
パワーアップと同じだといえる

どうしていまの時代が
不幸な傾向にあるのかといえば
もちろんみんながそうではないけども

そうしたスペック向上ばかりみて
洗車して綺麗にするだけのことや
すでにあるものを整えたりする”喜び”を
見失ってる人が多いからだ

綺麗にするとは
たしかにエステサロンに通って
美しさを保つというのもそうだけども

だがここで話してるのは
もっと根本的なところの話にある

たとえば以前なにかでみたことがあるけども
週に何度もエステに通うことで保たれる美貌や
高級な持ち物をいつも身につけて
誰にも羨ましがられていた女性宅が
衝撃的なほどにゴミ屋敷のようで

また料理も洗濯もせず夫や子どもたちは
貧相な暮らしを余儀なくされていた
という話だったが

それは車でいうところの
数値上のスペックばかりを求めてる
ということだね

 

不幸を消し去るもの

ではいまあるものを整えたり
綺麗に磨いたりすることの”喜び”とは
なんだろう?

数値しかみえていない人には
そんなことはただ面倒な作業であり

「他人にそれが頼めるならぜひそうしたい」
「自分はスペック向上に
励まなければならないのだから」というのが
正直なところだろう

実際高級外車に乗っているが
洗車や室内の掃除は
ディーラーや業者に任せているという人も多い

むしろ自分でそんなことをするのは
高級車に乗ってる己の格を
落とすようなものだといわんばかりだが

そんな人にみえてる世界とは
たしかに高価な豊かさにあふれた
きらきらしたものなんだろうけども

ところがそれは
自分で洗車をする人たちよりも
とても薄っぺらい世界にある

というのは
そういう人たちがなにかを手にして
ところがもしそのなにかに
「気に入らない箇所」があったとしたら
もう我慢ができないからだ

捨てて別のものに取り替えられるなら
もちろんそうするだろうが
しかしそれが高額なものや
長期のローンなどに縛られたものであるとき
その気に入らないものに
ただ耐え忍んでいくしかない

近ごろは企業も生産効率ばかり重視して
以前のような「品質で勝負する」
という風潮ではなくなってきてる

商品の品質よりも
苦情窓口を広く設けて”親身”に対応することで
企業イメージや信頼の低下を防いでいる様子にある

たしかにどんなに頑張っても
不具合や個体差が出てしまったり
なによりその開発投資に見合うだけの利益が
出ないかもしれない

しかしそれは結局のところ
購入者にそのリスクを押し付けているだけであり
人を踏みつけて自社の利得を優先しているにすぎない

まあそんな背景もあって
“いまの時代の不幸な人々”は
より不幸になっていくわけだが

その不幸の出口こそが
そんな人たちが遠ざけている洗車にあるんだ

 

アクエリアス

それはなんだといえば
繰り返すようにもちろん洗車で
車体がパワーアップするわけではないが
ところがあなたの”愛着”はアップする

まさに
「気に入らない箇所」が自然消滅するのは
この愛着する気持ちにこそあるんだよ

これは車にかぎらず
いろんなことに重ねてみよう

購入した家やいまの仕事や
家族に対してもそう

車で話を進めてみれば
車というのは常に傷がついたり
汚れたりするもので
メンテナンスを怠るほどそれらは積み重なり
もうそれを直すのが億劫になってしまう

特に内装パネルは複雑に入り組んでいて
いろんなところに埃やゴミがたまりやすい

少し放っておけば
食べ物のかすや飲み物のこぼれが絡まり
掃除するのが嫌になるわけだが
これは先のエステ美人の部屋の話と同じにある

また我が子がかわいくないとか
よそのあの子なら良かったのにとか
そんなことを思ってるほど
そのかわいそうな子は
どんどんあなたに負担を与えるようになる

すると”いまの不幸な時代のあなた”は
どんな道が残されているのだろう?

別居するとか縁を切るとか
さらには施設にいれるとか
そんなひどい話を選ぶのだろうか

もちろんあなたは
「私にどうしろっての?
私が選んだものじゃないのに」なんて
心を荒ませるだろうが

しかしそれはその子だけじゃなく
人生を取り囲んでるあらゆるすべてが
そうなんじゃないかな

つまり大事なのは
世界があなたに従うことではなく
あなたが世界を愛することでしか
その不幸から抜け出すことはできないということだ

実際に”世間的な価値”からみれば
低スペックの車でも
隅々まで手を行き届かせて綺麗にしてみるといい

気に入らない点がある新居や家電品でも
それがメーカーが対応しないとなれば
毎日綺麗に磨いてみるといい

するとそれまであった「心の汚れ」が落ちる

そうして汚れが落ちたところにみえるそれは
もはや数値では測れない輝きで満ちてるだろう

私も20年落ちのポンコツをいまだ乗り続けてるが
もちろんそれは愛着あってのことであり
他の誰もその”輝き”はわからないかもしれない

むしろそうした輝きで溢れてる世界こそが
幸せな世界なのであり

たとえば近年のメーカー体制について話したけども
高い品質(精度の高さなど)が目指されていた
ひと昔前の時代というのは

メーカー自身が
「人々によろこんでもらいたい」
「妥協なくこれを創造した自らを讃えたい」
そういった”この世への愛情”で満ちていたんだ

だからいまの時代は
そもそもの世界メーカーがかつてそうだったことを
あなた自身でやっていくべきであってね

占星術的には個人の自由が力を持つ
「水瓶座の時代」に入ったといわれて久しいが

それは

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