引き寄せを実現する強力な呪文
たとえばAmazonやUber Eatsなどをよく利用する人なら、商品がすぐに届く便利な時代になったという実感だけでなく、ある奇妙な感覚も覚えているのではないかな。
日頃何度も利用している人ならば特にそうで、言葉にはならずとも心のどこかでそれを感じていたりする。
それはなにかといえば、テーブルの上に置かれたその届いた商品は、ほんのさっきまでそこにはなかったが、まるでそこに現れることが約束されていたような感覚、もっといえば、姿がみえなかっただけで「実はずっとそこにあった」みたいな、そんな不思議な感覚のことだ。
ネットであれこれ調べたり、売り手のほうも直接的な宣伝が可能になって、それに伴って流通や手配がどんどん効率化されてきた。そうして欲しかったものがこうしてすぐに届いたり、またはすぐに店先でみつけることができるようになった現代で、この「パッと現れる感覚」はより体験しやすくなったというわけだ。
知らなかった頃には戻れない
さてこの「奇妙な感覚」こそが、いわゆる「引き寄せの方法」の最大のコツにある。
「そこにはまだなかったけども、実はずっとそこにあったと”知っていた”」という感覚だね。
言いかえれば、いつかそれはみえてくるのであって、いまは「たまたまここにみえていないだけ」と当たり前に思えていることこそが、”引き寄せる”ことの基盤となる。
たとえば、それまで訪れたことのない街があるとしよう。京都の観光でもいいね。あなたは京都にはじめてやってきて、清水寺や嵐山の界隈を歩き、風情漂う街並みを”知った”。
そうして一度でも「知ったこと」というのは、そこから離れた地元に戻っても、あなたの意識空間に存在し続ける。
人との出会いに置きかえてみればわかりやすいだろう。
一度でも知った人というのは、もう知らなかった人には戻れない。その人のことを忘れているならば、それは知らないのではなく、思い出されていないだけのことだ。
観光にしても、いまそれがそこになくても存在しているのであって、京都から遠く離れた家にいても、あの街並みはずっとあなたのなかにあり続けている。
“存在しない”とは存在しているということ
再び京都に訪れることがあるならば「そうそう、この角を曲がったら、あのお店があったはず」という感覚にあるだろう。角を曲がればそのお店がある。
その”感覚”、つまりこれが先の「奇妙な感覚」と同じものであり、あなたの意識空間において、ずっとあったけどもみえていなかったものがみえたんだ。
たとえ角を曲がってその店が別のなにかに変わっているならば、その場合は「みえていないだけ(出現していないだけ)」となる。「えー、閉店している」と残念がるあなたは、その店を知っていたからこそ残念がっているのであって、それは大切だった人との別れも同じにある。
だけどもそれはずっとあるものが「いまはたまたまみえていないだけ」であって、いずれ店主のブログをみつけたり、移転したその店を発見したり、そこで取り扱っていた商品を別の場所でみつけたなら、それはあなたのなかにあるものが再び姿や形をもって出現したことになる。
わかるかい、すべてはあなたのなかでの出来事なんだよ。
言いかえれば「あれが存在していない」と考えている時点で、その何かが存在していることを前提としているのだから、そこに”存在していない”とは、それは存在しているということにある。
こうして一度でも「知ったこと」は、あなたのなかに刻まれ、あとはその姿がみえているか、みえていないかであり、どちらであってもそれは”あなたの意識世界”でのことなんだ。
実現は世界のほうからやってくる
Amazonの話に戻してみれば、実際にそれを手に取ったわけではなく、ネットの情報で知ったものが届いたというのが大体の流れだろう。
だからといって「じゃあ知らなかったものじゃないか」というわけではない。
そもそもなぜその商品を探そうと思ったのか。
それは「知っていた」ということだ。
漠然としたイメージだったかもしれない。「”こんなもの”があったら便利なのにな」とかね。しかしその「こんなもの」をあなたは知っていた。その知っていたものが、スマホディスプレイ上に表示され、いまやそれはテーブルの上にある。
つまりそうして「知っていること」を遡っていけば、つまり人生というのは、自らの”なか”をずっと覗き込んでいる様子にあるのだとわかる。
それは言いかえれば、やがては形となって現れる未来を常に予見しているようなものであって、だから人生というのは実は「時間の進行を超えている」という事実がみえてくるんだ。
わかるかい、なにかが欲しくてその長い道のりを歩く必要などないということ、つまり世界のほうからそれはやってくるということだ。
Amazonでそれをみつけたようにね。
人生のすべて
その意味で、京都に「訪れたこと」もまた同じであって、京都自体や、または”観光”という行動そのものだったり、何らかの「知っていたこと」があなたの意識空間において”実現”したことになる。
たしかに京都のあの角を曲がったところにある店はそこを訪れるまで知らなかったが、それはもともとの「知っていたこと」がどんどん開かれていったなかで、その店を知ったんだ。人生の展開もまさにこれと同じにある。
言いかえれば、こうして”起点“となるものを知らないかぎり、その展開において出会えるものは現れない。
観光というイメージを知っていたからこそ、友人や家族が「京都へ行ってみようよ」という話を持ちかけてきた。そして京都の街を歩き、角を曲がった店をみつけた。
すべてはあなたのなかで映し出されていることだ。
だけども観光にしろ何らかの起点となるイメージがなければ、この一連の体験はなかった。それは知らないものであり、永久に存在しないものだった。
その意味でいえば、あなたに親しい人たちがいたこと、その奇跡はまさにあなたが彼らを生み出す起点を持っていたからにある。
“だから”こそ、人生のすべてには意味があるんだ。
引き寄せを実現する強力な呪文
さて知っているかぎり、それはみえるかみえないかだけであって、それはすでに存在するわけだが、つまりあなたが「10億円を持っている」という”感覚”を知っているとき
Notes 創造, 存在, 引き寄せ, 意識, 観念, 豊かさ, 願望, 願望実現
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