大斜面を滑り降りていくみたいに

公園で幼い子が楽しそうに走り回っている
彼にはどんな世界が
その目にみえているのだろうか

幼い子たちはまだ社会の苦渋を知らない
経験していない痛みや苦しみがたくさんある

大きな怪我も心の苦しみも
それが存在することさえ知らないわけで
それゆえに恐れを超えた目で世界をみている

その世界はまさに幸福で自由で
この宇宙全体が彼の遊び場にある

だが私たち大人は
恐怖も不安も痛みも苦しみも知ってしまった

再び世界を手中に収めるためには
幼いときの眼差しを再び開かなければならない

たとえば対人関係でも毎日の暮らしのなかでも
“素直な気持ち”になるのは
大人にとっては困難な選択にある

素直になるというのは
自分を守らずに裸でそこに立つことを
意味するからだ

どれだけの傷を負うかわからない
そんな恐怖心が素直にさせなくしてしまう

たしかにそのとおりで
それまで構えていた防御を外しただけでは
屋根のない家で大雨を迎えるようなものだろう

だけども自分を守らず裸で立つというのは
そういうことじゃない

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